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  • 道路舗装8社決算増収増益が過半/コロナの影響は5社が未知数

     道路舗装大手8社の2020年3月期決算が21日に出そろった。売上高は7社が増収、営業利益は5社が増益となり、増収増益となった企業が過半数を占めた。今期については、新型コロナウイルスが受注などに悪影響を及ぼす可能性が懸念されている。

     

     受注高は8社中6社が増加した。中でも、NIPPOは複数の大型工事の受注で建設部門は前期比約2割増と大幅に伸びており、世紀東急工業も高速道路や空港など大型の官庁工事を受注したことで好調な結果となった。

     

     売上高は7社が増加した。大成ロテックは前期の反動増に加えて上期に前期繰越工事の消化が順調に進み、工事の大型化によって生産性が向上したことで、前期比18.0%増の1212億円と、03年3月期以来の高水準の結果につながった。前田道路は「豊富な繰越工事を順調に消化できたことに加え、一昨年営業停止処分を受けた反動増といった面もあり、まだ改善の余地がある」としている。

     

     製造販売部門については、各社ともおおむね前年並みの結果が目立つ。 大成ロテックは前期比8.5%増となった。

     

     営業利益では、8社中5社が伸ばしており、特に大成ロテックは「事業量の増加と原価の低減」 によって前期比170.4%の大幅増となった。前田道路も順調な手持ち工事の消化による売上高の増加が利益につながったとしており、大林道路は売上高は19年3月期と同水準ながら一部採算の良い工事があったことに加え、 合材部門で効率化によるコスト削減が進んだことで利益増につながったと評価している。鹿島道路は受注・売上・営業利益・経常利益ともに微減となったが、 期初の計画目標は達成しており「十分な水準を確保できた」とした。

     

    3054道路舗装8社の2020年3月期決算業績

     

     純利益はNIPPOを除く7社が大幅な増加となっているが、これは独占禁止法関連損失引当金戻入額の計上が要因に挙げられている。

     

     21年3月期については、予想を公表した6社のうち4社は増収を見込む。鹿島道路と東亜道路工業は、新型コロナウイルスの影響を織り込み減収と予測。一方で、NIPPO、日本道路、大成ロテックは影響額の見通しが立たないため現時点では予測に盛り込まないとしており、前田道路、大林道路の2社は予測を未定としている。

     

     新型コロナウイルスの影響としては、受注減少につながるのではないかと懸念する声があるほか、原油価格の低下については「一時的なもの」として、明るい兆しとなるには至っていない。

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    掲載日: 2020年5月22日 | presented by 建設通信新聞

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