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  • キャリアアップシステム料金引上げ/登録簡素化・コスト削減/国交省

     国土交通省は、建設キャリアアップシステムの利用料金の引き上げについて、関係団体の指摘事項を踏まえた料金体系の見直し案を示した。新規加入の鈍化につながらないよう、簡略型の技能者登録を新設し、登録料の値上げ幅を抑えながら審査コストを圧縮する。事業者も新規と既登録者の不公平感を緩和する観点から、事業者登録料の引き上げ幅を抑制し、利用する際にかかる現場利用料やID利用料で運営費用を賄うスキームを提案した。

     

    【登録に2段階方式導入】

     

     7日に開いた建設キャリアアップシステム運営協議会の運営委員会で、料金体系の見直しイメージについて説明した。

     

     「技能者登録料の引き上げは新規加入にブレーキをかける」といった指摘を踏まえ、技能者登録は「簡略型」と「詳細型」の2段階の登録方式を導入することを提案。本人情報や社会保険関係情報といった基本的な情報を登録する簡略型は登録料を現行の2500円に据え置く。基本情報に加え、保有資格や研修受講歴などを登録する詳細型については実費を考慮した額に引き上げる。

     

     簡略型を導入することで、技能者登録に関する一律的な負担増を避けつつ、審査にかかるコストも圧縮。前回会合で示した縮減策よりもさらに50億円分のコストを減らすことができる。事業者登録についても、新規登録の減少を抑えるため、前回会合では現行の5倍としていたが、2倍に見直した。

     

     新規登録の負担額増加を抑える半面、利用料の引き上げで財政の健全化を図る。カードタッチごとの現場利用料は現行の3円から10円に、ID利用料は月額換算で200円から800円に引き上げることを提案した。

     

     技能者登録に関する2段階登録方式は2021年度早期に、それ以外の見直しは20年度下期に開始できる見通しだ。

     

    ◆新料金体系での持続可能性に焦点

     

     7日の運営委員会では、今回提示した見直し案に基づいた建設キャリアアップシステムの「持続可能性」に対する議論が行われた。見直した料金プランで事業が成り立つのか、現場での利用(カードタッチ)をどう向上させるのかについて意見が上がった。

     

     国交省は、今後の登録者数の低位シナリオなどを示した上で、進捗管理に関するフォローアップを強化することを説明。四半期ごとに実績とその原因を把握して、対応の検討をしていく体制を敷く。

     

    技能者登録 2段階登録式(*)を導入
          簡略型登録料:2500円据置
          詳細型登録料:実費を考慮して決定

    事業者登録 2倍

    現場利用料 3円→10円

    ID利用料 月額換算 800円

    開始時期  2段階登録方式以外:20年度下半期~
          2段階登録方式  :21年度早期

     

    *本人情報、社会保険等のみを登録する簡略型登録と、それ以外の全項目(保有資格、研修受講履歴等)を登録する詳細型登録とを選択できるようにする方式

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    掲載日: 2020年7月9日 | presented by 建設通信新聞

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