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竹中工務店とNTTドコモ/新たな働き方模索/デジタル技術活用標準モデルを創出
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>竹中工務店は、建設現場のデジタル変革を目的にNTTドコモとの共同検討に乗り出す。デジタル技術を活用した支援サービスの構築によって、建築現場における新たな働き方のスタンダードモデルをつくり出すことが狙い。デジタル変革によって収集・蓄積するデジタルデータを絶えず現場にフィードバックすることで生産プロセスの最適化に結びつけていく方針だ。
竹中工務店が持つ建築現場のノウハウと、NTTドコモが持つIoT(モノのインターネット)やデジタルトランスフォーメーションの知見を融合させる。建築現場での「人」の活動や、朝礼や工程共有といった「協働」の取り組みをデジタル技術によって支援。デジタル技術を生かした業務改革によって生産プロセスの最適化に取り組む。
工事計画や現場管理などの業務データやバイタルデータ、歩数、位置データなど「人」に関するIoTデータを蓄積しながら、それを次なるプロジェクトあるいは将来の建築現場に効果的に活用する。絶えず現場にフィードバックしていくことで、生産性や安全性の持続的な向上を狙う。
例えば、それぞれの作業員が個々の役割や状況に応じて入手すべき情報や記録をデジタル技術の活用によって支援する。作業者への情報の取得・配信をサポートする「AI(人工知能)エージェント」の導入や、期日までに確実に対応すべきタスクへの対応、健康状態といったパーソナル管理を“デジタルアシスタント”で支えていく算段だ。
朝礼や工程進捗の共有など、これまで対面型・集合型で行われてきたコミュニケーションもデジタル技術によって“非集中型”の手法に転換。スマートフォンを介したリアルタイムでの情報共有など、時間や場所に制約されないフレキシブルで無駄のない働き方の実現を目指す。
14日のオンライン会見で、竹中工務店の篠井大取締役専務執行役員は「急速なデジタル化によって社会環境、社会活動そのものが大きく変わりつつある。建築業界でもデジタル技術の活用による業務改善を強力に推し進めていくことが喫緊の課題になっている」と指摘。「建築現場の最前線で働く人に注目して、働き方の新たなスタンダードモデルを構築する」と力を込めた。
NTTドコモの坪内恒治常務執行役員法人ビジネス本部長も「業界全体の課題に貢献していくにはオープンかつスタンダードを目指した取り組みが重要。優れたソリューションを実現しながら、生産性の向上や働き方改革を積極的に推進していく」と述べた。
残り50%掲載日: 2020年7月15日 | presented by 建設通信新聞