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中途採用で退職者補完/技術系は40-50歳代が主力/建コン協が人材確保実態調査
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>建設コンサルタンツ協会(高野登会長)の総務部会経営委員会は、建設コンサルタントの担い手確保や女性の登用、シニア活用など、人材確保に関する実態調査の結果を明らかにした。技術系、技術以外ともに新卒採用を上回る退職者を中途採用で補完する傾向は変わらず、全体として高齢化が進む一方、女性社員の平均勤続年数は男性社員より短く、管理職以上の割合も依然として非常に少ない状況が続いている。
調査は、技術者の実態、特に若手人材や女性の採用・登用の現状を把握することを目的に2015年から毎年実施している。6回目となる今回は、2月から4月にかけて協会会員493社に調査票を配布し、132社から回答を得た。回収率は26.8%。結果は資本金、社員数、コンサルタント区分(広域・地域)別に整理するともに、可能な範囲で過去の状況と比較し、傾向の把握に努めている。
全体では、技術系で20歳代と30歳代の若手社員は3分の1にとどまり、半数を占める40-50歳代が主力となっている。技術系以外の事務、営業系ではさらに高齢化が進展。20、30歳代は4分の1を下回る一方、60歳以上が4分の1となっている。
新卒採用は、前年並みか増加した企業が大半で、21年度の新卒採用予定数も同様となっており、積極的に新卒採用しようという傾向はここ数年変わらない。女性の採用も積極的な企業が多い。
女性社員の比率は、技術系が13%に対して技術系以外は35%と3分の1を占める。年齢構成を見ると、技術系は20歳代が34.9%と最も多く、40歳代以下で大半を占める一方、技術系以外は40歳代が約4割と最も多く、年齢構成が高めとなっている。
女性管理職の割合は技術系が2.4%、技術系以外は4.0%と前回調査とほぼ変わらない。取締役に占める割合は6.2%だった。平均勤続年数を見ると、技術系では女性社員の勤続年数は、男性社員に比べ早い段階でピークを迎え、大半の企業で女性社員が10年以上在籍する比率は男性社員より低い。入社10年後の在籍率が2割以下の会社数もかなり存在しており、女性登用が進まない要因の1つと見られている。
総務部会の永冶泰司部会長は、将来を見据えた担い手確保のため、「働き方改革セミナー」をことしも予定しており、好事例の紹介などを通じてさらなる意識改革を促す考えだ。東京都内で10月9日に開催し、オンラインでも広く発信していく。
残り50%掲載日: 2020年7月27日 | presented by 建設通信新聞