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  • 5G無人化施工に挑戦/西松、大林、加藤の事業体3組/国交省革新的技術導入活用プロジェクト

     国土交通省は7月31日、7日に選定結果を公表した「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」について、国交省の委託事業でコンソーシアムが取り組む個別プロジェクトの概要を明らかにした。2020年度公募の目玉となる5G(第5世代移動通信システム)の活用は、西松建設などコンソーシアム、大林組などコンソーシアム、加藤組などコンソーシアムの3組が無人化施工に挑戦する。

     

     西松建設などのコンソーシアムは、山岳トンネル工事の掘削ずり搬出作業に使用されるホイールローダーに、ローカル5G通信技術と遠隔操作システムなどで構成される新たな遠隔施工技術を導入し、ホイールローダーの遠隔操作効率を向上させることで、労働生産性を高める取り組みを実施する。試行場所は、北海道仁木町の「一般国道5号仁木町ほか新稲穂トンネルR側二木工区工事」。

     

     大林組などのコンソーシアムは、5G通信で重機土工(土砂積み込み、運搬、敷きならし、転圧)を遠隔操作するとともに、レーザースキャナーのリアルタイム解析技術を併用して高精度で迅速な出来形の計測を実施する。作業効率の向上と検査の省力化を効果に見込む。静岡県御殿場市の「平成29年度障害防止(治山治水)東富士地区境沢川調節池工事」で取り組む。

     

     加藤組などのコンソーシアムは、複数の建設機械を操縦できる遠隔操縦装置を用いてオペレーター1人の操縦で一連の盛土工程を実施し、省人化と工数削減に取り組む。遠隔操縦に当たっては、映像情報に加え、施工目標や爪先位置などの情報をAR(拡張現実)技術で提示し、オペレーターの操作を支援する。広島市の「安芸バイパス寺分地区第3改良工事」で試行する。

     

     このほかの主な取り組みとしては、画像解析技術を活用した鉄筋の自動計測などがある。

     

     20年度は、「第5世代移動通信システム等を活用して土木または建築工事における施の生産性向上を図る技術」で6件、「データを活用して土木工事における品質管理の高度化等を図る技術」で10件をそれぞれ選定した。コンソーシアムは各地方整備局と委託契約を締結し、現場で技術を試行する。

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    掲載日: 2020年8月3日 | presented by 建設通信新聞

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