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  • 八千代エンジ/独自の人口分布予測システム開発/最小単位での精度向上

     八千代エンジニヤリングは、人口減少下においても持続可能な社会サービスの実現に向けて、独自の将来人口分布予測モデル「POP-Cast」を開発した。多くの統計調査結果で用いられる最小の行政界である町丁目単位の将来人口分布予測精度の向上と、施策などのシナリオを反映した将来人口予想を可能とするモデルとなる。これを活用することで地域ニーズの変化に応じた無駄のない施設配置や機能の維持、サービス提供の効率化などを積極提案し、行政施策などの意思決定を支援していく。

     

     町丁目やメッシュ単位のような小さなエリアの人口分布予測は、過去の局所的な人口変化の傾向の影響を受けやすく、地域によって実績と乖離(かいり)した予想人口となる課題があった。今回開発したモデルでは、従来の予測手法(コーホート法)に確率分布手法を適用することで、「ある時点の順移動率」が予測期間全体に与える影響を平準化し、予測精度の向上を実現した。 公表されている国土交通省の国土計画局によるメッシュ別人口推計では、予測値がおおむね整合していると判断される割合が70.8%だったのに対して、このモデルでは78.7%に向上している。

     

     同社では今後、9月にも現在の予測パラメータの設定期間(2000-05年)に、20年、15年を加えパラメータを更新する。さらに年内には市街地開発などによる一時的な人口増減や立地適正化に関連する居住地誘導の取り組みなど、将来人口に関する行政施策をモデルに反映するための妥当なパラメータ設定手法を手検討し、モデルの標準機能として実装するなど、さらなる精度向上へ改良を進めていく考えだ。

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    掲載日: 2020年8月3日 | presented by 建設通信新聞

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