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  • 超高層ビル現場/安定した通信環境構築/戸田建設 無線LANを改良

     戸田建設は、超高層ビルの建設現場であっても安定した通信ネットワークを構築できる新たな通信システムを確立した。実際に建設工事を進める高さ210mの超高層ビルに適用。5台のアクセスポイントで良好な無線通信を提供しているという。全国の現場に展開することで、安全や品質の向上に役立つIoT(モノのインターネット)の積極的な活用を支えていく。

     

     古野電気(古野幸男社長)と共同開発したビル建設現場向け無線LANシステム「ウェーブガイドLANシステム」と、PicoCELA(古川浩社長)が提供する独自の無線LAN接続方式「無線バックホール方式」を組み合わせることで、超高層ビルの建設現場(高層階)でも安定した通信環境を構築できる新たな仕組みを確立した。

     

     縦系統(高さ) の通信環境の構築・拡張に強みを持つ 「ウェーブガイドLANシステム」に、 横系統(広さ)に強いPicoCELA製のアクセスポイント (PCWL-0410) を融合させることで、 広範囲に安定した無線ネットワークを構築する。

     

     建設現場はコンクリートの床や壁といった電波の遮へい物によって、高さ方向への電場の送信が困難となるが、パイプシャフトやダクトスペースなど縦方向の空間に単管パイプ(導波管)を通す「ウェーブガイドLANシステム」は高さ方向への電波の送信に強みを持つ。

     

     新たな通信システムは、単管パイプの途中に中継用のアクセスポイントを接続(導波管バックホール接続)することで、高層階への拡張が可能となるだけでなく、フロア内に中継用のアクセスポイントを増設することで、超高層ビルの高層階であってもフロア全体に安定した通信環境を構築できる特長がある。

     

     実際に建設工事を進めるビルへの適用実験で、PicoCELA製アクセスポイントの増設前後の通信環境を比較した結果、アクセスポイントの増設(1階から16階まで立ち上げた単管パイプの1階と10階、16階フロアの3カ所に増設)によって16階フロアの通信環境が大きく改善。その有効性を実証した。

     

     高層階だとフロア全体に安定した通信環境を構築することが難しいという従来の通信システムの課題を解消したことで、全国の現場に快適な通信環境を提供できる環境を構築。課題だった超高層ビルなど建設現場での各種端末やIoT機器のより効果的な活用を促していく。

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    掲載日: 2020年8月3日 | presented by 建設通信新聞

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