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  • 新たに飛行試験着手/ドローンの社会実装へ性能評価基準研究/NEDO

     新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、物流やインフラ点検、災害対応などの分野で活用できるドローンを始めとした無人航空機の開発を促進するとともに、社会実装に向けたシステム構築や飛行試験に新たに着手する。これまでの研究開発に加え、目視外と第三者上空での飛行に向け、産業規格のための安全基準策定、飛行の長時間化実現に向けたエネルギーマネジメントシステム、運航管理システムの社会実装に向けた機能拡張、衝突回避システムの小型化・低消費電力化などの研究開発を実施する。

     

     NEDOは、2017-21年度が実施期間の「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」で、ロボットや無人航空機の社会実装に向けたシステム構築や飛行試験、これらの開発成果を国際標準化につなげる活動を展開している。プロジェクトの20年度予算額は40億円。

     

     ロボット・ドローン機体の性能評価基準の研究開発では、目視外と第三者上空での飛行に向け、無人航空機の安全基準整備に必要な性能や安全性の性能評価基準、検証方法などを検討する。

     

     無人航空機に求められるセキュリティー対策も検討する予定だ。

     

     無人航空機には将来、衝突回避システムや準天頂衛星システム、機体識別関連システムを搭載することで、バッテリー負荷が高まるとの想定がある。このため、飛行の長時間化に向けたバッテリー性能向上、安全な長時間飛行を可能とするエネルギーマネジメントなど周辺システムを研究開発する。

     

     無人航空機の運航管理システムでは、多数の無人航空機が同一空域を飛行するため、各運航管理機能間で飛行計画や空域情報、飛行状況を共有する運航管理統合機能の拡張を開発する。複数の地域で分散処理できる機能拡張とともに、無人航空機を扱う事業者向けサービスを改善する。既存の地図情報と気象情報を運航管理統合機能に取り込み、運航管理機能へのサービス提供も目指す。

     

     単独長距離飛行を実現するため、準天頂衛星システムの補強信号を含むマルチGNSS(衛星測位システム)によって取得した高精度な位置情報を使った無人航空機の自律制御も開発する。また、目視外自律飛行の実現に向け「無人航空機の衝突回避技術の開発」で開発する小型化した各種センサーを統合し、飛行試験で有効性を評価する計画だ。

     

     無人航空機の安全飛行関連情報を、運航管理機能や運航管理統合機能などに対してAPIなどで提供する機能も開発する。

     

     衝突無人航空機の衝突回避技術の開発では、各種センサーによって無人航空機自らが最適な飛行経路を生成し、衝突を回避する技術の研究開発を進めてきた。20年度からは各種センサー、準天頂衛星システム受信機とアンテナの小型・軽量化、低消費電力化に取り組む。

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    掲載日: 2020年8月17日 | presented by 建設通信新聞

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