建設技術者向けNEWS

　大成ロテックは、舗装工事の安全性を向上するローラー用の衝突防止補助装置を開発し、現場に導入した。ローラーに搭載したセンサーが障害物との距離を検知し、警報やランプでオペレーターに注意喚起するとともに自動で走行を停止する。

　開発に当たっては、検知距離に応じて段階的に減速制御する走行レバーリンク機構を採用し、作業員や障害物との接触を防止するだけでなく、急ブレーキによるオペレーターの転落や舗装面の損傷も防止できる。また装置はボルト穴を利用して固定するため、穴空け加工などをせず装置を取り付けられるほか、電気・油圧回路の改造が不要で汎用性にも優れる。

　既に同社が受注した国土交通省四国地方整備局発注の「松山空港エプロン改良工事」に導入した。現場担当者は「夜間作業が中心の空港現場では、安全補助装置が作業員と重機の接触による災害防止など工事の安全性向上に貢献するのではないか」と期待している。