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ヘルメットに加速度センサー/作業員の“異常行動”察知/飛島建設 4現場で実証実験
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>デジタル技術を駆使した建設現場のスマート化に力を入れる飛島建設が、ヒューマンエラーの防止を目的にした新たな試みをスタートさせる。ヘルメットに取り付けた加速度センサーなどの装置を使って作業員の動きや活動データを解析。いち早く作業員の“異常行動”を察知することでヒューマンエラーの防止など、安全管理の徹底につなげていくことが狙い。
ヒューマンエラーを事前に察知する「人的安全行動管理システム」として、9月から同社が施工する土木・建築4現場での実証に踏み出す。
現場で働く躯体工25人(型枠工・鉄筋工)を選任して約2カ月にわたってデータを取得。AI(人工知能)を駆使した解析・分析を重ねることで、ベースとなる作業員の行動データの蓄積と“異常度”の検出精度を高めていく。
無線LANを経由してクラウドサーバーに送信されるデータの取得・蓄積に必要な通信環境(無線装置の最適な配置場所など)の検証も進めていく方針だ。
同社は、IoT(モノのインターネット)領域の幅広い知見・ノウハウを持つSassor(東京都目黒区、石橋秀一社長)と連携して、3月から加速度センサーによって作業員の異常行動を検出するシステムの開発に着手。7月に試作機となる加速度センサーなどの装置を完成させた。
目に見えて気づくことができない何らかの不調など、身体的・精神的な“潜在的な異常”が人の動きに変化となって現れる点に着目。センサー技術とAIによる解析を駆使して、作業員のいつもと異なる動き=異常行動をモニタリングする。
ヘルメットに取り付けた装置から無線LANを経由してクラウドサーバーにデータを転送。そのデータを解析して、個人の異常値を判定する。時系列でモニタリングした結果から異常行動のアラートを画面表示することで、管理者が作業員の異常をタイムリーに確認できる。
加速度センサー付きの装置は温度や湿度、気圧のセンサーも搭載。熱中症リスクの対応ツールとしても役立つ。装置から発信される電波を無線LAN機器が受信することで、どこで作業しているのかといった建設現場の見える化にも活用できるという。
残り50%掲載日: 2020年8月31日 | presented by 建設通信新聞