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  • 国交省が技術検定不正受検排除/正確に実務経験算定/段階ごと対応課題整理

     国土交通省は8月31日、技術検定不正受検防止対策検討会(座長=遠藤和義工学院大学副学長・建築学部建築学科教授)の第2回会合を開いた=写真。実務経験を満たさない不正な受検を排除するために、受検前や受検申請・審査時など各段階ごとに対応すべき課題を整理。受検者の認識不足やミスに起因する課題と意図的な不正とに大別し、チェックリストの提出や試験問題の見直し、電子申請による合理化など具体案を示して検討した。

     

     受検者の認識不足やミスに起因する課題として、受検申請時に受検者が自身の実務経験の算定方法を十分に理解できていない点が挙げられた。現状の『受験の手引き』は記載内容が膨大であることから、手引きの記載内容をより分かりやすく工夫するとともに、ポイントを網羅したチェックリストを新たに作成することを提案。受検者にチェックリストの確認・提出を求めることで、正確に実務経験を算定させる。

     

     その他の認識不足・ミス防止対策として、受験前(実務経験を積む時期)の段階での企業による個人の工事経歴の記録・管理方法や、受検審査時における旧所属を含めた実務経験の確認方法について議論した。

     

     不正の抑制に関しては、現場経験をより確認できる試験問題に見直すことを提案。問題のバリエーションを増やすことなどにより、市販の対策本のみで簡単に合格できることのないようにする。

     

     将来的には、実務経験の証明のためのデータベース(DB)構築や既存DBの活用、電子申請による受検申請などの検討を進める必要にも言及した。

     

     10月上旬に開催予定の次回会合では、不正を抑止するためのペナルティーのあり方について検討を行い、今回の議論とあわせて検討会としての提言の骨子案をまとめる。

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    掲載日: 2020年9月2日 | presented by 建設通信新聞

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