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  • 現場管理をデジタル化/10月、入退場で先行実施/清水建設 “ウィズコロナ”に効果

    【対面業務の機会減少】

     

     清水建設は、現場管理業務の本格的なデジタル化に踏み出す。国内で10月以降に新規着工する現場を対象に作業員の入退場管理と作業日報や工事日誌、作業指示書、安全環境日誌といった現場で日々大量に発生する帳票類の処理をデジタル化していく方針だ。より一層の業務の効率化と時間や場所を問わない“ウィズコロナ”時代の多様な働き方への対応が狙い。

     

     建設業向けのクラウド型プラットフォーム事業を展開するMCデータプラスのサービスを“フル活用”する。

     

     10月から労務・安全衛生に関する帳票管理サービス「グリーンサイト」の付属機能である通門管理システムを用いて、作業員の入退場(出面)管理を先行してデジタル化。登録されている作業員情報にひも付けされたQRコードを活用して、それぞれの作業員の入退場の時間や入場日数といった就労履歴を“デジタル管理”していく。

     

     あくまでもグリーンサイトへの作業員情報の登録が前提となるため、協力会社に未登録作業員の情報登録を要請。デジタル化への対応を促す。

     

     帳票類のデジタル化は2021年1月から順次実施。MCデータプラスが提供する作業間連絡調整サービス「ワークサイト」によって、既にデジタル化している帳票類の作成業務だけでなく、承認業務に至るまで一貫してデジタル化を推し進めていく方針だ。

     

     印刷した紙ベースでの承認業務をなくすことでペーパーレス化を加速させる。デジタル化を進展は、これまで難しいとされてきた現場業務に時間や場所を問わない多様な働き方をもたらす。特に対面業務の機会減少は、感染防止を目的にしたウィズコロナの新たな働き方に発展する可能性もある。

     

     デジタル化の推進は現場管理業務の生産性を大幅にアップさせることになる。 例えば、就労履歴と作業日報のデジタルデータを連携させると、 協力会社の出面の集計・請求や元請けによる承認、 有能な技能者に対する手当の請求・承認などの業務を瞬時に処理することができるからだ。

     

     工事日誌に記録された工事内容(出来高)と就労履歴のデータから得られる人工を連携させれば、個々の技能者(職長)への適正な評価など、技能者一人ひとりに目を向けた管理も可能。そうした点からすれば、現場管理の生産性アップだけでなく、技能者の評価や処遇改善にも役立つことになりそうだ。

     

    ■キャリアアップと連携、協力会社に登録要請

     

     今回のデジタル化の取り組みは、協力会社が自社の作業員情報をグリーンサイトに登録していることが前提となる。グリーンサイトは「建設キャリアアップシステム」と連携していることから、両方に情報登録されている作業員は、グリーンサイトの通門管理システムに記録された就労履歴が、そのまま建設キャリアアップシステムに転送されることになる。的確な運用を図るため、清水建設は、協力会社に対してグリーンサイトと建設キャリアアップシステムへの未登録作業員の情報登録を要請する。

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    掲載日: 2020年9月3日 | presented by 建設通信新聞

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