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20年12月期中間決算/連結・単体とも減益/竹中工務店 粗利率低下が影響
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>竹中工務店の2020年12月期の中間決算は連結が減収減益、単体は増収減益となった。工事の継続を前提としてきただけに建設事業での新型コロナウイルスによる影響はいわば限定的となっているが、米国でのホテル運営など開発事業での落ち込みが連結の業績に影響した。先行きの不透明な状況を反映して、通期の業績見通しも総じてマイナス数値が並ぶ。
売上高は連結が前年同期比1.7%減の6325億円、単体が1.0%増の5032億円。中核である建設事業は連結が0.7%減の5854億円、単体が1.1%増の4890億円と前期並みの水準を維持した。工事の採算性を示す単体の完成工事総利益(粗利)率は3.4ポイント減の9.0%となった。かねて続いている大型プロジェクトでの受注競争の激化が粗利率の低下を招くなど利益面で苦戦。単体の粗利は26.7%減の441億円となっている。
先行きの指標となる受注高は連結が9.4%減の5260億円、単体が8.0%減の3834億円。連結・単体ともに若干の減少となった。
「大規模プロジェクトに大きな影響はないと考えているが(新型コロナウイルスによる業況の悪化など)中規模・小規模の案件で期ズレや中止も懸念される」(石崎亮司財務室長)ことから、国内は厳しい状況が続くと予想。
海外も「国や地域によっても状況が異なるため、各拠点ごとに対応を進めていく」(同)方針だ。
通期は連結・単体ともに減収減益を見込む。売上高は連結が8.3%減の1兆2500億円、単体が7.3%減の9770億円。営業利益も連結で52.6%減の380億円、単体が42.8%減の380億円と総じて大幅なマイナス予想となっている。
単体の粗利率は1.8ポイント減の9.9%と予想。新型コロナウイルス感染症の影響下にあっても「利益の低下を最小限に抑えていくことが重要」(同)と話すように“粗利率2桁”を維持できるかが今後の焦点になりそうだ。
残り50%掲載日: 2020年9月8日 | presented by 建設通信新聞