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  • 三菱電機/スマート都市用IoT基盤を開発/10月からビル運用支援

     三菱電機は、クラウド上に蓄積したビル設備のデータを利用するスマートシティ・ビルIoT(モノのインターネット)プラットフォーム「Ville-feuille」(ヴィルフィーユ)を開発した。ヴィルフィーユを使ったエネルギーマネジメントなど新しいビル運用支援サービスを10月1日から順次、発売する。

     

     近年、IoTやAI(人工知能)、ビッグデータ解析などを使ったスマートシティーやスマートビルの構築が進んでいる。ただ、例えばビル内で自走式サービスロボットを活用する際には、ロボットが上下階移動するためのエレベーターとの連携や、セキュリティーエリアをまたいで移動するための入退室管理システムとの連携が必要になる。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の達成や温室効果ガスの排出量削減のためには、設備の稼働データの分析や他設備の運転効率化など、設備が連携してデータを相互利用する必要がある。

     

     ヴィルフィーユは、ビル内の設備の稼働データや、センシングデータなどを収集・蓄積してAIやビッグデータ解析でデータを処理し、運用コスト削減やビルの価値向上などにつなげる。

     

    3654ヴィルフィーユの概念図

     

     新サービスのうち「ロボットの移動支援サービス」では、自走式サービスロボットの位置情報を基に、エレベーターや入退室管理システムといったビル内の設備を制御し、ロボットが円滑にビル内を移動できるよう支援する。複数用途・複数台のロボットも同時に運用できる。同サービスのうち、エレベーターとの連携は10月1日から、入退室管理ステムとの連携は2021年3月15日から発売する予定で、そのほかのビル設備との連携サービスも開発を進めている。

     

     「エネルギーマネジメントサービス」では、クラウド上に設備データを蓄積し、モバイル端末などでデータを確認できる。管理者が遠隔地のビル管理を担う場合や複数のビルを所有する場合も、複数拠点のデータを1画面で表示したり、レポートを一括出力できる。設計段階で計画したエネルギー消費量を下回る必要があるZEBでも、BEMS(ビル・エネルギー・マネジメント・システム)で収集したデータをグラフ表示し、計画値と実績値の差異や改善点の抽出など、目的に応じた分析が可能になる。一般ビルのエネルギーマネジメントにも適用できる。同サービスは、10月1日から発売する。

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    掲載日: 2020年9月10日 | presented by 建設通信新聞

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