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コロナ対応病棟を開発/プレハブで短工期整備/陰圧対応、動線に配慮/大林組
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大林組は、従来の「新型インフルエンザ対応緊急病棟」(パンデミックエマージェンシーセンター、PEC)を改良し、新型コロナウイルスの患者の症状に合わせた部屋配置が可能な「新型コロナウイルス感染症対応病棟」を開発した。PECシリーズの新タイプとして展開する。
PECは、2008年の新型インフルエンザの流行に伴い、短期間で設置可能な仮設緊急病棟として開発した。面会者・医療スタッフと患者の動線が交わらないよう配慮した軽症・中等症向けの病床10床程度を工期8週間で整備できる「PECoriginal」と、屋外での診察を想定して69㎡の外来棟を10日で整備できる「PEC発熱外来」の2種類をそろえていた。
今回、医療機関や医薬品施設、バイオクリーンルームなどを設計・施工してきた知見とノウハウを生かし、新型コロナウイルスの中等症患者に対応できる「PECII」と重症患者対応の「PEC/ICU」を新たにラインアップに加えたほか、PECoriginalと同じ平面図で部材を既製品にして工期を2週間程度に短縮可能な「PECquick」も追加した。
PECIIは、酸素吸入が必須で、人工呼吸器を装着する可能性もある中等症患者の収容を想定し、医療ガスの酸素と空気をセントラル配管で供給する。基本プランは30床。
PEC/ICUは、重要患者治療に対応できるよう人工呼吸器、人工心肺装置(ECMO)の装着を前提としているため、1床の面積を集中治療室(ICU)の施設基準である20㎡とした。床の仕様はECMOを設置できるよう重量機器対応とし、アイソレーション回路付の電源設備や医療ガスのセントラル配管を実装する。空気圧も、陽圧を排気する通常のICUと異なり陰圧とした。患者、スタッフ、資材の搬出入動線は独立させる。
PECシリーズは、すべて約500㎡のプレハブユニットを基本とし、医療機関のニーズに合わせた組み合わせや、患者増加による増築に対応できる。内部間仕切りもアレンジ可能で、建築や設備の仕様に応じて対応する。
残り50%掲載日: 2020年9月30日 | presented by 建設通信新聞