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技術裏表・ルクレ/クラウド写真報告書『ZENGO』
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【ビルメンテの報告業務をDX/スマホだけで作成作業完結】
ルクレ(東京都港区)は、ビルメンテナンスなどの現場写真の撮影計画から報告書作成までをワンストップで実現するクラウド写真報告書『ZENGO(ゼンゴ)』をリリースした。無料アプリ『ZENGOカメラ』で撮影した作業前と作業後の写真をクラウドに上げるだけで高品質な写真報告書を自動作成する。スマートフォンだけで作業を完結できるのが特徴だ。建築物の清掃、衛生管理、設備点検などのビルメンテナンス業務に求められる報告書作成業務の抜本的な効率化を実現する。工事前後の写真が必要な建設現場でも効果が期待される。
ビルメンテナンス業務では、建築物衛生法第10条の「特定建築物の維持管理に関し環境衛生上必要な事項を記載した帳簿書類を備えておかなければならない」という規定に基づき、作業の実施や品質の証明として写真報告書をクライアントに提出する必要がある。そのため、作業者は、デジタルカメラで現場を撮影し、事務所に移動して写真を整理し、Excelなどで報告書を作成するのが一般的だ。同じ個所で作業前と後に2回、大量の写真を撮影する必要があり、写真整理や撮影漏れなどで発生する手戻りやミスに注意する必要があった。
◆報告業務をワンストップ化
こうした煩雑な報告業務を大幅に効率化するために開発したのが、作業のビフォー・アフターの撮影と報告書提出までをワンストップで実現するZENGOだ。作業を大幅に自動化するデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現する。
撮影に活用するZENGOカメラは、「透かし」機能を搭載しているのが特徴だ。重ねて撮影することで同一アングルで撮影できる。具体的には、作業完了時の写真を撮影する際、撮影画面に、作業前に撮影した写真を透かして表示する。簡単に位置合わせできるため、同一アングルで容易に撮影することが可能だ。
スマートフォンで撮影した写真に撮影場所や撮影日などのコメントを入力し、クラウドに上げれば、撮影前と後の写真が自動的に整理され、高品質な写真報告書を作成する。コメントの情報も自動的に反映されるため、事務所でパソコンを開くことなく現場で報告書を作成できる。
◆共同作業による分業化も推進
工事前後の写真撮影を複数人で共同作業することも可能だ。柏木真太郎ルクレクリエイティブソリューションDivプロジェクトプランニングGrディレクターは「工事前に撮影した写真を共有し、透かし機能で重ねて撮影すれば、精度の高い後写真を撮影できる。作業前と後の写真を同じ人が撮影する必要はなく、分業しながら複数人で進められる」とメリットをあげる。
近年のビルメンテナンス業務では、クライアントから作業報告書の提出を求められる頻度が増加しているため、「スマートフォンで誰でも手軽に報告書を作成することで、業界全体の業務効率化と働き方改革に貢献する」(柏木ディレクター)のが目標だ。
ZENGOの写真アプリは無料提供し、クラウド写真報告書アプリは体験用の無料プランと全機能を活用できる有料プランの2種類を用意している。
無料プランは1案件当たり10日間、ZENGOの機能を使える。有料プランは月額利用料2000円(税別)で、年間契約(2万4000円)で受け付ける。
◆さまざまな業務の報告書に対応
今後は、法人向けの管理機能や報告書のカスタマイズ機能を拡張する予定だ。11月には案件情報や契約IDを管理できる法人向けプランをリリースする。現場での作業状況を一括で管理でき、より大規模な修繕、メンテナンス業務に対応する。
報告書を発注元の様式に合わせてカスタマイズできるようにすることで、ビルメンテナンスだけでなく、リフォームや不動産管理など、さまざまな業務の実態に最適化した活用方法を提案していく方針だ。
残り50%掲載日: 2020年9月30日 | presented by 建設通信新聞