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  • 安藤ハザマ/ARで室内を可視化/専門知識なくても理解

     安藤ハザマは、富士ソフトと共同でAR(拡張現実)で室内環境を可視化する技術「環境ウォッチ」を開発した。温熱や気流などを現実空間にARで表示し、専門知識がなくとも直感的に室内環境を理解できる。同社の技術研究所で実施した先行公開では、四方15m、高さ8mの床吹き出し空調方式のホールを対象に空気温度分布や空調の気流を可視化した。

     

     開発に当たっては、マイクロソフト社のヘッドマウント端末「HoloLens」を活用し、事前の解析結果と実際の体感の差を現地で即座に確認できる。これまで数値流体力学や現地計測で分析してきた室内環境をARで表示することで、設計意図の共有が難しかった空調設計者、施工者、利用者の意図をより深く把握した快適な空間を実現する。また現実空間とARで表示する3Dオブジェクトは統一した座標軸で結んでおり、体感する際には歩行範囲の制限なしで現実の空間を動くことができる。

     

     今後は、竣工検査時の空調設備の確認や室内温度計測の支援、建物引き渡し時の顧客とのコミュニケーションなど施工現場へ積極的に展開する。引き続き快適性・省エネルギー性の両立した最適な温熱環境の計画に活用する方針だ。将来的には各種計測装置との連携をさらに強化し、リアルタイムで温度分布を可視化するシステムや気流以外の汚染物質の可視化など活用の用途を拡大する。

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    掲載日: 2018年2月14日 | presented by 建設通信新聞

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