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  • 日建設計社長交代会見/魅力あるプラットフォームに/設計をコアに新領域挑戦

     2021年1月1日付で日建設計の社長に就任する大松敦取締役常務執行役員都市部門統括と亀井忠夫社長は9日、東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで会見した。大松次期社長は、社会のニーズと社内外の専門家を結び付ける基盤として「日建設計というプラットフォームをより魅力的にしていきたい」と抱負を語り、“一丁目一番地”である建築設計をコアにした新領域への挑戦や、さらなるグローバル展開に意欲を示した。

     

     亀井社長は、16-20年を期間とした経営計画の完了を1つの区切りに社長交代を決めたと説明。大松次期社長については、「社会の変化が非常に激しい中で、幅広い業務へのリクエストがあり、ポートフォリオを広げつつある。それを統率して実行できる」とした上で、「都市開発の実績があり、パブリック・スペース視点で常に取り組んできた。コロナ以降の時代にはそういった視点が重要になる」と、つながりを意識したより幅広い視点に立った価値ある提案に期待を込めた。

     

     大松次期社長は、「建築設計の力を再度強化し、価値を高めて社会に提供していくとともに、その周辺のイノベーション、新しいビジネスにも挑戦していく」と基本的な経営戦略を説明。「これからは建築でも純粋な土木でもない、その間の仕事が増えてくる」と見通し、「単に広場、公園ではなく、必要な新たな都市基盤になる」というパブリック・スペース分野での取り組み強化に意欲をみせた。

     

     グローバル展開にも引き続き注力する。環境技術などの強みを生かし「開発だけではなく、地球環境に対する優れた提案でグローバルマーケットを変革していきたい」と力を込めた。実績を積み上げているTOD(公共交通指向型開発)については、「ロシア、東南アジアでもチャンスが生まれてきている。単に駅の周りを一体的にきれいに開発するのではなく、都市構造を公共交通型に変える提案をしていく」と述べた。

     

     コロナ禍で先行きが不透明な状況下にあるが、「世の中が大きく変わっても建物はなくならない。社会活動もなくならない。来年以降も一定の成長軌道を維持していきたい」と意気込む。次期の経営計画については、「春以降のコロナの影響により、1年遅らせてまとめていこうと思っている」とした。

     

     働き方改革については、コロナ禍での在宅勤務などで「ウェブシステムを活用できたという自信も生まれた。これはある程度尊重していく」とし、多様な働き方に対応した環境整備を本格化する。

     

     亀井社長は、「グループ全体の力を凝縮した『ONE NIKKEN』としてさらに出力を上げていってほしい」と次期社長にエールを送った。

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    掲載日: 2020年10月12日 | presented by 建設通信新聞

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