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  • 建設現場の生産性向上/求められるプロセス改革/測量段階から3次元データ化

     測量・調査から設計、施工、検査、維持管理・更新に至るまで、すべての 建設生産プロセスにICTを導入する『i-Construction』の推進にとってプロセス間の“共通言語”となる3次元データ化は 欠かすことができない。特に出発点となる「測量」段階から 3次元データを作成・導入していく取り組みは、今後の展開に向けた キーポイントと言ってよい。

     

     国土交通省が「土工へのICTの全面的な活用(ICT土工)」をスタートさせてから約2年。初年度となる2016年度に584件、17年度に559件(17年10月末現在)と、既に1000件を超す直轄工事でICT施工を実践してきた。施策の目的である生産性の向上(施工時間の縮減効果)も目に見える成果となって表れ始めたというデータもある。

     

     「施工」段階に おける取り組みが着実に普及してきている一方で、課題の1つとなっているのが「測量・調査」段階での取り組みだ。その推進は目指すべき生産プロセスの実現に欠かすことができない。

     

     建設現場における3次元データの導入と、その活用への道筋を示す『3次元データの利活用方針』(17年11月に策定)でも測量・調査から設計、施工、維持管理に至るまで、各段階での徹底した3次元データ化の必要性を強調する。

     

     特に生産プロセスの上流にある測量・調査段階からの3次元データの導入と、その3次元データを後の設計、施工、維持管理の各段階に生かすフロントローディングの実践が一層の生産性の向上に不可欠と明記。出発点である「測量」段階から一貫して3次元データ化に取り組むことで、プロセス全体を3次元データでつなぐ“流通・利活用”の重要性を説く。

     

     この方針に呼応するように、直轄でも、数こそ限定的ではあるが、UAV(無人航空機)によるレーザー測量など、先端技術を活用して測量業務を実践するケースも出始めている。そうした先進事例の効果を見定めながらプロセス改革への道筋を描いていくことが求められる。

     

     13日の中央建設業審議会・社会資本整備審議会産業分科会建設部会「基本問題小委員会」でも、テーマの1つである生産システム全体の生産性を高める取り組みとして、BIMやCIMを用いて、より生産プロセスの上流段階から技術情報を取り込んでいくプロセス改革を推す声が上がった。

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    掲載日: 2018年2月16日 | presented by 建設通信新聞

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