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国交省が検討/直轄工事BIM/CIM普及策/DXデータセンターにモデル編集機能を実装/ソフト未保有者が活用可能に
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>2023年度を目標とする直轄工事でのBIM/CIMの原則適用に向け、国土交通省が新たな普及策を検討していることが分かった。3次元データを一元的に集約・管理するDXデータセンターに、3次元モデルを編集・活用できる機能を実装するための経費を21年度予算概算要求に盛り込んだ。地方整備局の職員やBIM/CIMソフトウェアを保有していない建設企業などの民間事業者がクラウド上でアクセスし、3次元データを利活用できる。予算が措置されれば21年度中にも実装できる見通しで、さらなるBIM/CIM活用の裾野の拡大を目指す。
同省は21年度予算概算要求に新技術導入促進調査経費として28億円を計上。その内数として「BIM/CIMデータのクラウド的活用のためのソフトウエア実装」を検討している。20年度第1次補正予算で措置し、現在整備を進めている同省のDXデータセンターの中に、受発注者双方がBIM/CIMデータを活用して作業できる機能を実装する考えだ。
具体的には、3次元モデルの閲覧や3次元モデルへの施工管理情報の付与、写真・画像の添付などの機能を想定する。横断断面、道路幅員の生成といった3次元の計画路線モデルの作成や、3次元設計に必要なパラメータの付与など納品モデルを作成できるようにする。
BIM/CIMソフトウェアを保有していない建設企業など民間事業者の利用を認めることで、経験やノウハウがないことを理由にソフトウェアの導入が進まないといった課題を解消し、BIM/CIM活用の普及を後押しする狙いだ。
各地方整備局の職員など発注者側の活用メリットも大きい。作成された3次元モデルに点検画像のデータを添付することで、統合した点検結果をデータ上で一元的に管理できる。さらに、災害発生時などにはベースとなる3次元モデルと発災後の3次元計測データを重ね合わせることで、迅速に被災個所の確認が可能となる。
同省では、23年度までに一般土木の発注標準でCランク以上など小規模なものを除くすべての詳細設計、工事でのBIM/CIM原則適用を打ち出しており、建設生産プロセスの全面的なデジタル化に向けた取り組みの支援を加速してきた。
残り50%掲載日: 2020年10月19日 | presented by 建設通信新聞