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「協創の森」にローカル5G環境整備/日立製作所がDX推進へ検証
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>日立製作所は、東京都国分寺市の中央研究所にあるオープン協創拠点「協創の森」に、ローカル5G(第5世代移動通信システム)実証環境を整備し、稼働を始めた。さまざまな社会インフラ分野でのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた仮説検証の場となる。あわせて、顧客が5Gを活用する際の基盤となる5Gソリューションの導入と運用を容易にする「高信頼なエッジコンピューティング運用技術」を開発して実証を実施した。
同技術は、▽5G通信環境迅速提供技術▽アプリケーションの最適機能配備技術▽リアルタイムエッジAI(人工知能)技術--の3つで構成。顧客の現場システムやネットワーク環境に応じて、アプリケーションの要求品質を満たす形の通信環境を提供した上で、リアルタイム処理機能を迅速に配備することができる。
同社は、ローカル5G実証環境で、製造ラインの機能変更が頻繁に発生する多品種少量生産の製造現場を模擬し、映像による作業者支援を検証した。その結果、機器制御や映像伝送など複数系統の無線通信が混在する環境でも、システム運用に必要な「パケット誤り率」0.0001%の高い信頼性で、遅延時間が50mm秒以下の低遅延、高品質な通信環境を構築した。従来1時間以上の時間をかけたアプリケーション配備も、専門的な知識なしに1分以内で実施した。
これによって開発した運用技術で長時間の生産ライン停止を抑制し、5Gを活用したシステムの導入・運用が容易にできることを確認した。
今後は、同社のデジタルソリューション「Lumada」を5Gと掛け合わせることでさらに高度化し、顧客との協創を通じて、プラント、鉄道などのモビリティーを始めとした社会インフラ分野への適用を進める。
残り50%掲載日: 2020年10月30日 | presented by 建設通信新聞