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  • フジタ/出来高管理にドローン/簡易方式で時間3分の1

     フジタは、造成現場でドローン測量を使って手軽に出来高管理に取り組めるシステム「デイリードローン」を開発した。ドローン測量の事前準備から点群処理、土量算出までを約3時間で完了でき、日々の作業後に出来高を把握できる。適正な工程管理に加え、生産性や施工品質の向上につながることから、システムの使い方を現場に習得させ、本格運用に移行する。 2年前から現場の要望を受け、開発を進めてきた。試行導入したダム、道路、盛土の3現場では、通常4時間かかるドローン測量の事前準備を1時間、5時間を費やす点群処理・編集から3次元処理までの作業を2時間とし、一連の作業時間を3分の1に短縮する成果を得た。

     

     そもそもドローン測量では、事前準備の基準測量が必要になるが、エアロセンス(東京都文京区)が開発したGPS測位機能付き対空標識『エアロボマーカー』を使うことで、煩雑な評価点の設置から測量、座標データ入力までの手間を省略。ドローンの写真撮影も最適な枚数や画素数、点群密度などを割り出したことでデータサイズを抑制し、処理時間の大幅短縮を実現した。

     

     同社は出来形精度プラスマイナス50mm、算出土量の誤差プラスマイナス5%以内を達成するなど、国土交通省の定める日常管理基準をクリアしており、「より簡易なシステムを目指してきたものの、結果として一定の精度を得ることができた」(渋谷光男土木エンジニアリングセンター機械部部長)と説明する。竣工検査のように高精度の測量が求められる場合には、写真撮影時の設定条件を変更することで柔軟に対応できるという。

     

     ドローン測量は工事の進捗に合わせ、評価点の変更が必要になる作業手間のほか、クラウドサービスなどを活用して取得データを効率的に3次元化する場合のコスト負担も生じていた。現場では日々の測量でより手軽に活用できるニーズが高まっている。同社は現場測量向けにドローン4台、エアロボマーカー8台を保有しているが、現場への本格運用を見据え、保有数を拡大する計画だ。

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    掲載日: 2018年2月21日 | presented by 建設通信新聞

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