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  • 三機工業/自律走行型風量測定ロボ/工数、従来比75%削減

     三機工業は、建築工事での空調設備の施工品質向上と性能検証時の業務負荷軽減を可能にする「自律走行型風量測定ロボット」を開発し、試験運用を始めた。複数のオフィスビルでの試験運用で、従来の測定作業に比べて75%の工数削減となり、省力化を実証した。今後は、自社現場での導入を推進するとともに、画像認識技術や各種計測機器との融合による用途の拡張とあわせて、BIMとの情報連携で高機能化する。

     

     開発したロボットは、風量測定機器と昇降装置、それらを移動させる自律走行ロボット、制御機器で構成し、建物の天井面に配置する空調用吹き出し口1カ所ごとの人手による風量測定作業を自動化する。

     

     あらかじめ施工図面に基づいて登録したルートで測定点へ移動して停止し、リフト上昇、風量測定、リフト下降、次の測定点への移動を繰り返し、風量を計測する。計測の開始、終了と計測値の転送や異常判断などに対応し、計測結果はクラウドの専用アプリケーションへ自動転送され、所定の様式で自動的に記録する。

     

     空調設備の試運転調整時の風量測定作業は、設備の性能検証の側面から正確性が求められると同時に、繰り返し作業の多い業務で、超高層ビルの場合は測定個所が1000カ所以上になる。

     

     搬送・輸送機器の自律走行技術が向上し、さまざまな業種で自律走行ロボットの適用事例が増えつつあることから、汎用の自律走行ロボットと同社の計測・制御・監視技術を統合した風量測定作業の自動化を目指し、施工現場で試験運用することにした。

     

     試験運用では、風量測定作業の省力化を実証したほか、施工品質の維持・向上、常時監視による業務の効率化といった知見を得た。

     

     自動計測と並行してクラウドに結果を自動転送することで、計測結果や作業進捗などの状況をリアルタイムで把握できるため、試運転調整での設備不具合の早期発見、対応が可能になる。

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    掲載日: 2020年11月12日 | presented by 建設通信新聞

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