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  • 2社が増収増益/感染症拡大で需要増す/情報通信設備大手3社

     情報通信設備工事大手3社の2021年3月期第2四半期決算(連結)が12日に出そろった。業績の先行指標となる受注高は、協和エクシオとミライト・ホールディングス(HD)が前年同期を上回り、コムシスホールディングス(HD)が下回った。業績は協和エクシオとミライトHDが増収増益、コムシスHDが減収減益となった。5G(第5世代移動通信システム)サービスやGIGAスクール関連、新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークなどによる情報通信設備の需要を取り込んだ形だ。コムシスHDも新型コロナの影響が減り、受注環境は回復傾向にある。

     

    4067情報通信設備工事3社の2021年3月期第2四半期決算(連結)

     

     コムシスHDの受注高は、前年同期比12.3%減の2795億円。通期計画に対する進捗率は49.5%となった。統括事業会社グループ別では、4グループの受注が増えたものの、4グループは受注減だった。新型コロナ感染拡大に伴う受注機会減少が響いたが、この影響は期中後半に減っている。事業区分別の受注高をみると、NCC設備事業(229億円)とITソリューション事業(566億円)は増えたが、NTT設備事業(1201億円)と社会システム関連事業(798億円)が減った。売上総利益率は0.2ポイント減の12.3%。繰越高は0.3%減の2581億円となった。

     

     協和エクシオの受注高は0.9%増の2876億円で、通期計画に対し55%の進捗率だった。セグメント別では、エンジニアリングソリューションのNTTグループが5%減の1103億円、NCCが4Gエリア拡大や高密度化工事とあわせた5G無線基地局工事の受注が好調で34%増の314億円、都市インフラが19%減の702億円だった。システムソリューションは、GIGAスクール関連の大型案件を複数受注するなど好調に推移し、29%増の756億円となった。売上総利益率は前年同期と同じ13.3%。繰越高は9%増の2935億円に積みあがった。

     

     ミライトHDの受注高は2.9%増の2291億円。通期計画に対する進捗率は50.9%だった。セグメント別では、NTT事業778億円(0.3%増)、マルチキャリア事業530億円(0.2%増)、環境・社会イノベーション事業233億円(9.0%減)、ICTソリューション事業748億円(12.7%増)となった。売上総利益率は0.5ポイント増の11.2%で、繰越工事高は1.6%増の1877億円ある。

     

     21年3月期通期は、コムシスHDと協和エクシオが5月に公表した業績予想を変更していない。ミライトHDは、19年度の業績維持が目標だったが、上期業績が堅調なことに加え、通信設備増強に関する需要の増加が見込まれることから、受注高4500億円(前期比0.8%増)、売上高4450億円(0.9%増)、営業利益230億円(4.6%増)、経常利益243億円(4.7%増)、純利益160億円(5.1%増)と5月の予想を上方修正した。

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    掲載日: 2020年11月16日 | presented by 建設通信新聞

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