当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 空調上場6社の第2四半期決算/2社が減収増益/通期全社減収減益見込む

     空調設備工事を主力とする上場大手6社の2021年3月期第2四半期決算が13日に出そろった。連結の受注高は、三機工業だけが前年同期実績を上回り、高砂熱学工業、大気社、ダイダン、新日本空調、朝日工業社の5社が下回った。通期予想に対する受注高進捗率が50%を超えたのは、三機工業とダイダン。業績面では2社が減収増益、4社が減収減益だった。

     

     高砂熱学工業の受注高は、前年同期比15・ 7%減の1380億円となった。 一般設備、 産業設備とも前年同期実績を下回り、 特に産業設備の落ち込みが影響した。 海外受注も減った。通期予想に対する受注高の進捗率は46.0%となっている。売上総利益率は0.8ポイント減の12 ・4%。 繰越高は8.0%減の2416億円だった。

     

    4072空調設備工事6社の2021年3月期第2四半期決算(連結)

     

     大気社の受注高は国内、海外ともに減少し、20.2%減の945億円だった。環境システム事業は海外のタイで増加したものの、国内のビル空調、産業空調とも前年同期に大型案件受注があったことによる反動減などが影響した。受注高の進捗率は46.7%。完成工事総利益率は1.0ポイント減の15.9%。繰越高は0.7%減の1859億円となっている。

     

     三機工業の受注高は2.3%増の1032億円。建築設備の産業空調で大型案件の受注があり前年同期を上回った。受注高の進捗率は54.3%。売上総利益率は1.0ポイント減の13.3%だった。繰越高は0.2%減の1585億円となった。

     

     ダイダンの受注高は、3.7%減の846億円。小売業店舗などのリニューアル工事が減った。 特に、1000万円以下・短工期の小規模リニューアル工事の受注が落ち込んだ。受注高進捗率は50.3%だった。 完成工事総利益率は、手持ち工事の利益改善によって2.8ポイント増の15.3%になった。 繰越工事高は2.9%増の1361億円ある。

     

     新日本空調の受注高は、海外の一般設備工事と、原子力施設設備工事の減少が響き9.6%減の536億円で、進捗率は49.6%だった。完成工事総利益率は1.4ポイント増の10.7%となった。繰越工事高は11.3%減の818億円となっている。

     

     朝日工業社の受注高は、事務所や病院・介護施設が伸びたものの、工場・研究所などの生産環境施設や倉庫・商業施設の流通環境施設が落ち込んだことで22.9%減の342億円となり、進捗率は47.5%。売上総利益率は0.5ポイント減の11.1%となっている。繰越高は16.5%減の658億円だった。

     

     通期の業績予想は、ダイダンを除く5社が変更していない。ダイダンは、足元の受注環境を勘案し、8月に公表した受注高の予想を70億円増やすとともに、各段階の利益も上方修正し、減少幅を抑えた。売上高は、第1四半期での受注高の落ち込みが、今後の進捗に影響すると見込み据え置いた。

     

     通期は6社とも減収減益を見込む。受注高は高砂熱学工業と新日本空調が微増で、大気社、三機工業、ダイダン、朝日工業社の4社が減少するとの予想を立てている。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2020年11月16日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事