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  • 原価低減で目立つ増益/舗装大手8社の第2四半期決算 民間受注はコロナが影響

     道路舗装大手8社の2021年3月期第2四半期決算が13日に出そろった。新型コロナウイルス感染症の影響で民間工事の発注に遅れや中止が出ていることが受注量や売上高に影響しているものの、原油価格が前期よりも安価に推移していたことで利益率が改善し、営業利益・経常利益を大幅に伸ばした会社が目立つ。ただ、新型コロナ感染状況や原油価格の動向の不透明さから、通期の業績は一定の成果を見込みつつ「油断はできない」とする声もある。

     

     受注高は、8社中5社が前年同期を上回った。2桁増の伸びを示した日本道路と鹿島道路は官庁工事が堅調であったことを要因に挙げており、ほぼ前期並みの結果となった。前田道路は官庁工事の受注は増加したものの、民間工事は新型コロナの影響などで厳しい状況が継続している。2桁減となったNIPPOと大成ロテックは、大型工事の受注があった前期の反動減が影響した。NIPPOは「19年3月期と同程度の受注高で、舗装土木の受注高は計画どおりに推移している」とみており、大成ロテックは新型コロナ感染拡大に伴う工事の発注遅れもあったとする。

     

    4073道路舗装8社の2021年3月期第2四半期決算業績

     

     売上高は8社中5社が減収となった。大林道路は期初の手持ち工事が少なく減収となったが、通期では前年並みにできると見込む。微減となったNIPPOは、7月の天候不順の影響を多少受けたと話す。また、新型コロナの影響について国内工事は大きな問題はなかったものの、一部海外工事では影響が出ているという。世紀東急工業は豊富な繰越工事を順調に消化し、12.2%増と伸ばした。

     

     製造販売部門の金額は横ばい、もしくは微減傾向が目立つが、第2四半期まではアスファルトの原料である原油の価格が前年よりも安値であったため、利益率は向上しているという声が複数社から上がっている。

     

     原料価格が抑えられていたこともあり、利益面ではNIPPO、前田道路、日本道路、東亜道路工業、世紀東急工業、鹿島道路の7社は営業利益・経常利益を大幅に伸ばした。純利益はNIPPOを除き大幅減となっているが、これは特別利益計上があった前期の反動が要因となっている。

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    掲載日: 2020年11月16日 | presented by 建設通信新聞

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