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  • 竹中工務店ら不燃ダンボールダクト/耐圧性能高め実績伸長/年間1万㎡適用目指す

     竹中工務店が山田ダンボール(東京都中央区、中川孝昭社長)、協立エアテック(福岡県篠栗町、久野幸男社長)の2社と共同開発した不燃ダンボールダクト「エボルダン」が採用実績を伸ばしている。2004年の初採用からこれまでに約150件の建物で使われており、1月に竣工した横浜市新市庁舎でも採用され、累計使用量はダクト面積8万5000㎡を突破した。今後は年間1万㎡を目標に、さらなる普及を目指す。

     

     両面にアルミシートをラミネートした不燃ダクトで、素材にはリサイクル再生紙を使用している。重量は従来の金属ダクトの約3分の1と軽量で、平板の状態で保管・運搬できるため、省スペース化や運搬時のCO2排出量を削減する。組み立ては誰でも簡単にでき、断熱性能を持つため、在来工法で必要だったグラスウール保温材の施工が不要となり、工事現場での省人化に寄与する。

     

     15年ごろには改良に着手し、ダンボールを2層構造から3層構造にすることで断熱性能を向上させるとともに、ダクト部材の継ぎ目の形状を改め、耐圧性能を600パスカルから1000パスカルへ高めたことから、採用実績を大きく伸ばした。18年には化学物質評価研究機構から30年の耐久性能評価を得ている。

     

     また、金属ダクトの技術を応用したBIM/CAM連動による工場加工化に向けた取り組みを進め、さらなる量産化や労務削減、製作精度を向上していく。

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    掲載日: 2020年11月18日 | presented by 建設通信新聞

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