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鹿島/ロボット、ICT 実装加速/モデル現場公開改良加え可能性拡大
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>鹿島は、2024年春までに生産性3割向上の目標を掲げた「スマート生産ビジョン」の達成に向け、ロボットや遠隔管理システムなどの建築現場での実装を加速している。モデル現場としてスマート工事事務所や耐火被覆吹付ロボットなどを積極導入している「横濱ゲートタワープロジェクト建設工事」(横浜市)の現場を17日に公開した。
開発・実装を進めている技術のうち、コンクリート床を自動で仕上げる「コンクリート押えロボット」は、開発後も改良を続け、コテの角度調整を可能にしてムラの発生を軽減したほか、リモコン操作で高度な技能が必要な金ゴテも対応可能した。リモコン操作のデータを蓄積すれば、自動化も可能になる。耐火被覆吹付ロボットは、高所作業車を使っていた台車を改良し、「メカナムホイール」で前後左右の移動を可能にした。アームも複雑な部位に対応できるようにした。外壁取付アシストマシンにもメカナムホイールを搭載。部材の片側を把持する仕組みとし、隣接する壁材の設置も可能にした。
ロボット溶接は、下フランジの上向き溶接といった人間にはできない作業が可能なため実用化に最も近く、上階床コンクリートを先に打設してから高所作業車で下階天井部のフランジを溶接するロボット溶接を前提とした施工手法を開発した。現場巡回ロボ(ドローン)は、自律飛行の方式をLidarSLAM(レーザーセンサー方式)からVisualSLAM(カメラ方式)に変更して機体の小型化と安定飛行を実現。屋内ドローンはメーカーでの開発も進んでいることから、ALSOKの軽量ドローンの適用も検討している。顔認証の入退場管理システムは、体温を測るサーモシステムや建設キャリアアップシステム、建設現場施工管理サービス「ビルディー」との連携を進める。
ゲートタワーの現場では、会議室に大型モニターを設けたスマート工事事務所で、リアルタイム現場管理システム「3D K-Field」や資材管理システム「KENLOGI」の画面を表示しながら顧客や設計との打ち合わせ、事務所内打ち合わせ、協力会社との会合などを実施している。工場での製品検査も遠隔で実施。コンクリ打設管理システムや現場巡回情報共有システム、朝礼システムなども導入している。杉本健太郎所長は「ロボットといっても仮設機材の1つ。(職人と機械を)選択して組み合わせて良いものをつくりたい」とした。
残り50%掲載日: 2020年11月18日 | presented by 建設通信新聞