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  • OKI、OKIシーテック/洋上船に海中映像伝送/資源探査・調査を効率化

     沖電気工業(OKI)と、海洋計測・調査のコンサルティングや海洋計測機器の開発・販売を手掛けるグループ会社「OKIシーテック」(静岡県沼津市、中井敏久社長)は、波浪で揺れ動く洋上の母船に海底・海中から映像を伝送する技術の実証実験に成功した。海洋鉱物資源の探査・調査作業の効率向上につながる。

     

     海洋鉱物資源を探査・調査する際には、海底・海中の様子を撮影する水中無人機が使われているものの、水中無人機の回収とデータ確認を繰り返す必要がある。母船と水中無人機を有線で接続すると岩陰などでのケーブルの取り回しが煩雑になり、無線でも水中での光・電波の伝搬損失が大きく一定の距離以上での通信が難しい。音波を使った水中音響通信であれば、光や電波よりも長距離伝送が可能で、ケーブルも不要になる。ただ、波浪で母船が揺れると音波の周波数が変化して通信障害を引き起こす課題があった。

     

     OKIシーテックは、琉球大学、沖縄工業高等専門学校と共同開発したドップラー補正機能で波浪の影響を補正する水中音響通信技術を開発した。母船が波浪で揺れても、揺れのない環境と同等の通信速度、品質を確保でき、母船の移動・揺れを抑えるアンカーリングなども不要になる。

     

     実験は、駿河湾内の水深約100mの海域で、鉛直方向の通信を実施。波高は0.5mで、長さ1.25mの人工的な上下動も発生させた。その結果、伝送速度32kbpsで、画素数640×360の動画を伝送できた。波浪発生下での実海面での水中音響通信による映像伝送は「業界初」(同社)としている。

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    掲載日: 2020年11月30日 | presented by 建設通信新聞

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