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戸田建設/カーボンマイナス目指す/環境技術実証棟リニューアル太陽光、地中熱を活用
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>戸田建設は、茨城県つくば市にある筑波技術研究所の環境技術実証棟のリニューアル工事に着手した。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)実現に向けた実証作業を終えたことから「(仮称)カーボンマイナス棟」としてのリニューアルに取り組むことで、省エネルギーだけでなく、CO2排出量の削減に向けた新たな取り組みをスタートさせる。
カーボンマイナスとは、施設のライフサイクルで竣工時や廃棄時だけでなく、エネルギー消費などの運用に伴うCO2排出量(プラス要因)に比べて、再生可能エネルギーの利用と木材・樹木によるCO2の固定・吸収による削減効果(マイナス要因)が大きい状態を指す。
2021年7月の運用開始を予定しているカーボンマイナス棟へのリニューアルの取り組みは、16年に始動した筑波技術研究所の新整備計画の一環となる。規模はRC造2階建て延べ約674㎡。研究スタッフが利用する次世代型オフィスとして全面的にリニューアルする計画だ。
新しい働き方への対応も考慮した室内環境を実現しながら、タスクアンビエント空調や自然換気、AI(人工知能)制御など多くの省エネルギー技術と先端技術を導入する。
太陽光発電、地中熱利用などの再生可能エネルギーを取り入れることで、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)に基づくZEB認証を取得した。環境省の補助金事業(業務用施設等におけるZEB化・省CO2促進事業)にも採択されているという。
内装と外装にCO2の吸収・固定化による削減効果が期待できる緑化や木質材料を採用する一方、ビオトープなど環境に配慮した外構の整備も計画。施設の改修・運用・廃棄までのライフサイクル全体でCO2収支をマイナスにする(カーボンマイナス=排出量よりも削減効果が大きい)ことを目指す。
建設工事によるCO2排出量を50年までに1990年比80%削減とする目標を掲げる同社として、省エネルギーだけでなく、建物のライフサイクル全体を通じたCO2排出量の削減に取り組む。さまざまな環境技術の検証を進めることで、顧客に提供する施設への展開を進めるなど、これからの脱炭素社会の実現に対する積極的な貢献を狙う。
残り50%掲載日: 2020年12月8日 | presented by 建設通信新聞