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大成建設/花粉等浄化装置を開発/室内環境の向上に貢献
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大成建設は、精密機器工場のクリーンルームで使用されているエアシャワーユニットとファンフィルターユニットの技術を組み合わせて、花粉等浄化装置「T―Clean Air」を開発した。衣服や頭髪に付着した花粉やPM2.5などを素早く除去できる装置で、マンションやオフィスの風除室に設置することで居住・執務空間への持ち込みを軽減し、室内環境の向上に貢献する。
同装置は、非接触センサーで作動するエアシャワーユニットと、常時運転のファンフィルターユニットを向かい合う形で配置する。
エアシャワーユニットには、秒速25mの気流をつくるフラッタージェットノズルを13個設置しており、そこから噴出する清浄な空気で衣類や頭髪に付着した花粉などを吹き飛ばす。ノズルのうち4個は頭部に付着した花粉などを吹き飛ばせるよう斜め下向きとなっており、実証実験では数秒程度の吹きつけで約80%の除去率を確認している。
除去した花粉などはエアシャワーユニット下部の吸込口とファンフィルターユニットの吸込口から回収し、それぞれのユニットに内蔵したHEPAフィルターで捕集する。ファインフィルターユニットは、風除室全体の清浄な状態を維持する役割も担う。
設置場所は、 風除室内の通過導線を妨げない位置を想定しており、 従来のボックス型エアシャワーユニットのような扉は設けていないため必要な人だけ気軽に利用できる。
使用する機材は日立産機システムの製品を改造したもので、本体価格は約200万円(税別)。加えて、電源工事や設置のための施工費がかかる。年間の運転コストは数万円程度で、年1、2回のHEPAフィルター交換も必要となる。
同装置は新築・リニューアルのいずれにも対応しており、6-7㎡程度のスペースでも設置できるため、大規模物件だけでなく中小規模物件へも適用できる。既に都内のマンションでの採用が予定されており、今後オフィス、病院、老人健康施設などにも積極的に提案していく。
残り50%掲載日: 2020年12月8日 | presented by 建設通信新聞