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パスコがデジタルツイン実現/1台で道路空間全体計測/先進の計測車両システム運用
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>パスコは、詳細な路面状況を含む道路空間全体を計測する、新たなコンセプトの計測車両システム「Real Dimension(リアルディメンション)」を開発、11月から本格運用を開始した=写真。高精度道路基盤地図作成、路面性状調査・修繕計画策定、道路防災・環境調査、屋外広告物調査、自転車道ネットワーク検討、下水道マンホール蓋調査、河川堤防調査、トンネル・橋梁調査・都市景観・防災分野など多目的な利用に資する道路空間データを、1度の走行計測で取得可能にした。土木研究センターの2020年度路面性状自動測定装置性能確認試験にも合格している。
同社は従来、道路空間データの計測には目的別の専用車両を使用。道路施設管理や自動運転に必要な高精度道路基盤地図整備には「MMS(モービルマッピングシステム)」を、路面の点検・調査や維持管理には独自開発した路面性状測定車「Real」を使用していた。
今回開発したReal Dimensionは、両者の機能を統合。1台で道路空間全体を計測するとともに、機器やオペレーションの機能性と計測の安全性を強化、さらに、取得したデータの解析処理の効率化とデータ品質の向上を実現した。
道路空間全体の計測では、地図情報レベル500の高精度道路基盤地図を作成するために、毎秒100万点計測のレーザースキャナー、周囲360度の画像を取得するカメラ、GNSS(衛星測位システム)の受信機器を搭載した。
道路空間の中で、特に精度を要する路面性状の計測では、従来のひび割れ用のラインセンサーカメラやわだち掘れ用のレーザースキャナーに代わり、レーザー光源と3Dカメラの組み合わせによる最新の計測機器を採用。光切断法により路面の微細な高さやひび割れの深さの違いをキャッチし、ひび割れやわだち掘れの自動解析を可能とする。また、平たん性にはレーザー変位計と加速度計のユニットを搭載している。
同社は、このシステムを活用して道路のインフラ・デジタルツインに必要不可欠な橋梁、トンネル、法面、道路付属物など道路空間全体の3次元データを取得することで、アセットマネジメントとリスクマネジメントを同時に実現できるほか、サイバー空間(仮想空間)に構築された高精度な3次元データ上でさまざまなシミュレーションを行うことで、インフラ老朽化対策や国土強靱化対策にも貢献するとしている。
残り50%掲載日: 2020年12月11日 | presented by 建設通信新聞