当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 建築単価引き上げ バリアフリー化盛り込む/RC造小中で4.6%増/文科省予算案

     文部科学省の2021年度予算案で、公立学校施設の建築単価を引き上げることが認められた。引き上げは8年連続となる。資材費や労務費などの上昇に対応するとともに、改正バリアフリー法(高齢者、障害者等の移動等円滑化促進法)で、公立小中学校が21年4月から建築物のバリアフリー基準への適合を義務付ける対象施設となることから、バリアフリー化分を建築単価に盛り込む。代表的なRC造の小中学校校舎で20年度単価と比べ4.6%引き上げる。

     

     学校施設の建築単価は施設の構造や施設区分ごとに1㎡当たりの金額を定めている。建築単価の引き上げによって、21年度は単価のうち36%が資材費、51%を労務費、2%を共通仮設費、11%を諸経費で構成することになる。

     

     代表的なRC造小中学校校舎の20年度建築単価は、1㎡当たり21万1000円。これを21年度に同22万0700円に引き上げる。引き上げ額は9700円で、率にすると4.6%の上昇となる。

     

     引き上げ幅の分は、バリアフリー化に必要な経費に加えて、労務費の上昇分、コンクリートや鉄筋、金属、木材などの資材物価上昇分を盛り込んでいる。

     

     また、小中学校屋内運動場は、空調設置などに必要な経費を含めた場合と含めない場合の、2区分の単価を21年度から設けることにした。

     

     施設区分ごとの21年度建築単価は次のとおり(金額は1㎡当たり、カッコ内の引き上げ率は20年度建築単価との比較)。

     

     ▽小中学校校舎・幼稚園・給食施設=RC造・木造22万0700円(4.6%)、S造19万6600円(4.7%)。

     

     ▽小中学校屋内運動場・教員宿舎(空調設置など経費含む)=RC造・木造26万8300円(15.8%)、S造23万5700円(17.8%)。

     

     ▽同(空調設置など経費含めず)=RC造・木造23万9300円(3.3%)、S造20万6700円(3.3%)。

     

     ▽高校産業振興教育施設の実験実習施設=RC造・木造22万7800円(4.5%)、S造20万6900円(4.6%)。

     

     ▽特別支援学校=RC造・木造24万5500円(4.3%)、S造22万6200円(4.3%)。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2020年12月22日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事