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トンネル坑内/高速電力線通信を構築/東急建設 実験で効率化確認
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>東急建設は、パナソニック・コネクティッドソリューションズ社の技術支援を受け、施工中のトンネル坑内に高速電力線通信 「HD-PLCマルチホップ通信方式」を構築する実証実験を実施した。移動時間の大幅削減や意志決定の迅速化などの業務効率化が実現できることを確認した。今後、 精度を高めるとともに、施工現場への展開を進める。
トンネル坑内の通信環境構築では、LANケーブルを抗口から切羽まで配線していたものの、ケーブルを100m以内の間隔でハブに接続する必要があり、手間がかかる上、ケーブルの破損による通信切断といった問題があった。
HD-PLCは、通常の電力線上で短波帯(2-28メガヘルツ)利用した通信技術で、坑内にある既設の仮設電力線を使って、無線LAN(Wi-Fi)とともに設置することで通信環境を構築できる。仮設電力線は耐久性に優れ、破損を起こすリスクが低下するほか、新たな通信線を敷設する必要がなくなる。
実証実験は、「豊川用水二期西部幹線併設水路駒場池工区工事」(発注=水資源機構)の長さ1500mのトンネル掘削工事で実施した。HD-PLCデバイスと無線LANを坑内200mの間隔で設置し、約10カ月の実験期間中、坑内での携帯電話の通話やウェブカメラでの切羽確認、濁水処理データの自動計測などを問題なく実施できた。
残り50%掲載日: 2020年12月25日 | presented by 建設通信新聞