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大林組/コンクリ検査にブロックチェーン/検査データの信憑性確保
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【協力会社と突合わせ簡素化】
大林組は、digglue(東京都台東区、原英之代表取締役CEO)の協力を得て、建設現場で使うコンクリート受入検査システムの検査データをブロックチェーン上に記録する「検査履歴管理システム」を開発した。実証実験でシステムの有効性を確認しており、現場内のさまざまなシステムのブロックチェーンとの連携を検討する。協力会社とも納品・返却などの情報を共有して突き合わせ作業の簡素化も目指す。
近年、安全や環境への意識の高まりから、事業で使用する物品などの流通経路を透明化するニーズが高まっている。建設業でも、事業に当たって使用する多様な製品のトレーサビリティーが求められているが、データの信憑性を確認する必要が出てきた場合には取引先とのデータの突き合わせなどが必要になる。同社でも改ざんを防止・検知する機能をコンクリート受入検査システムに実装していたものの、外部からの攻撃でデータを改ざんされるリスクがあった。
今回開発したシステムでは、コンクリートを受け入れる際に、受入検査システムに測定値や写真などのデータを記録して検査履歴管理システムのデータベースにアップロードすると同時に、データのハッシュ値をブロックチェーンに書き込む。検査履歴管理システムのデータから再作成したハッシュ値とブロックチェーン上のハッシュ値を突き合わせて一致すれば改ざんがないことを証明できる。一致しない場合は、検査履歴管理システム上に記録された変更履歴とブロックチェーン上のハッシュ値を照らし合わせ、改ざんが発生したタイミングを追跡できる。
残り50%掲載日: 2020年12月25日 | presented by 建設通信新聞