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  • “いのち”テーマに世界が集う/大阪・関西万博基本計画/日本の技術力すべて注入

     2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の基本計画が25日にまとまった。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう世界情勢下、「いのち」をテーマに掲げ、世界が1つの「場」に集う機会を提供する。会場デザインのコンセプトを「多様でありながら、ひとつ」とし、多様性を称賛しながら分断を超えたつながりを体験、共有できる空間づくりを目指す。21年度からはパビリオンやテーマ館の設計に入るとともに、誘致活動も本格化させる。

     

     基本計画は、万博のテーマ「命輝く未来社会のデザイン」を体現するさまざまな参加形態や、会場デザインを含む、会場計画、運営計画、資金計画などをまとめたマスタープランとなる。

     

     会場計画によると、万博会場は中央部の「パビリオンワールド」、水景を活用した「ウォーターワールド」、会場西側の「グリーンワールド」の3エリアで構成する。このうちパビリオンは、参加国や企業、自治体などとなるタイプA(敷地渡し方式)が50区画、博覧会協会が整備するタイプB(建物渡し方式)が30区画、タイプC(共同館)が7区画となる。これらパビリオンの外側には大屋根(リング)を設置、1周2㎞程度で主要な動線となる。

     

     記者会見で井上信治国際博覧会担当相は「規制改革にチャレンジしながら日本企業の技術力はもちろん、日本が持てるものすべてを万博に注ぎ込む。オールジャパン体制で万博を成功に導くためにも先頭に立って尽力していく」と力を込めた。2025年日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長は「世界の多様な価値観が交流し合い、新たなつながりと創造を促す万博を目指したい」と述べた。

     

     会場デザインのプロデューサーを務める建築家の藤本壮介氏は「世界へ発信する理念、求められる機能性、万博ならではの特別な体験の3つの目的が連動して実現する会場計画とした」とデザインや施設配置の趣旨について語った。

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    掲載日: 2020年12月28日 | presented by 建設通信新聞

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