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大林組/免震用ケーブルラックを開発/DCや放送局に提案
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大林組は、地震時の揺れに追従して動く免震建物用ケーブルラック「ニュートラダー」を開発した。免震建物に対応したケーブルラックの開発は「業界初」(同社)という。免震建物の採用が多いデータセンターや放送局などに積極的に提案する。
免震建物では、建物と基礎の間の免震層に電気・通信などのケーブルを配線している。地震時の建物の大きくゆっくりとした揺れでケーブルの切断を防ぐには、ケーブルの長さに余裕を持たせる必要がある。ただ、放送局やデータセンターなどの建物では、多量のケーブルを配線しており、重なり合ったケーブルの自重で摩擦やよれ、絡みが発生して損傷するリスクがある。多量のケーブルの長さに余裕を持たせるためには大きなスペースが必要になる。
ニュートラダーは、ラック同士をピンで接合して地震時の揺れに追従する可動式の免震建物用ケーブルラック。ケーブルをラックの上に載せることで、地震時にはラックに支えられた状態でケーブルが動くため、損傷、切断のリスクを軽減でき、メンテナンスも容易になる。ケーブルの揺れ幅が小さくなるため、長さに余裕を持たせる必要がなくなり、省スペース化が図れる。
大林組技術研究所の3次元振動台で実証実験を実施した結果、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震などの大きな地震動でも安全に動作することを確認した。
残り50%掲載日: 2020年12月28日 | presented by 建設通信新聞