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  • 四国総研 室内CO2濃度をモニタリング/換気判断、音と光で“お知らせ”

    【コロナ対策に有効】

     

     四国総合研究所(高松市、松本真治社長)は、新型コロナウイルス感染予防に有効とされる換気と、室内温湿度の監視を両立した無線式の換気モニタリングシステム「KankiMinder(換気マインダー)」を実用化した。室内のCO2濃度をリアルタイムに“見える化”し、換気の開始と終了のタイミングを音と光で通知するのが特長。空調使用時の適切な換気に有効だ。市内保育施設での試験運用を経て、高松溶材社(高松市)が1月から製品販売する。

     

     換気マインダーは、「自動換気システムが未整備で、窓の開閉に依存せざるを得ない学校のような施設への貢献を目標」(同研究所)に開発した。安全・快適な室内環境づくりを支援するため、これまで検証を重ね、改善点などを把握した。

     

     同研究所は、室内換気の判断指標となるCO2濃度に着目した。システムは、独自の情報通信技術「openATOMS」を採用し、室内環境を感知するセンサユニット(子機)と測定値データ収集ユニット(親機)で構成する。スマート農業を支援する栽培環境モニタリングシステム「HaPPi Minder」を応用した。

     

     主な機能は、換気の監視とお知らせ機能の2つ。換気は、設定したCO2濃度の値を超過すると換気の実施を、下回ると換気完了をメロディ音とLEDランプで知らせる。検温センサもオプションで追加できる。センサを2-3秒程度、額や手首にかざすだけで体表面温度を測定し、設定値を超すとブザー音で警告するなど日常の健康観察が省力化できる。

     

     子機が計測したデータは、無線を介して職員室など離れた場所に設置した親機に送信する。通信手段には920メガヘルツ・マルチホップ無線通信方式を採用。電波到達性に優れ、最適な通信経路を自動的に構築するため、建物の構造に左右されない。

     

     最大99部屋を一元管理できるのも特長。部屋ごとの状況を管理者のスマートフォンやタブレットに知らせることができ、保育や教育現場、介護施設などで効果を発揮する。有線式に比べて導入コストが大幅に抑制でき、専用線の布設も不要なため、既存建物に後付けも可能だ。

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    掲載日: 2021年1月5日 | presented by 建設通信新聞

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