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  • IT施工管理装置適用性で実証試験/全基連/1打撃ごとの貫入量、リバウンド量 /問題なく計測可能

     全国基礎工事業団体連合会(梅田巖会長)は、茨城県常総市の「R2圏央道鬼怒川橋下部工事」(発注者=国土交通省関東地方整備局北首都国道事務所)でIT施工管理装置の適用性に関する実証試験を行った。実工事現場で「打撃工法のIT施工管理装置の適用性」「打撃時に計測するデータのリアルタイムでの通信機能」の確認を目的に実施した。

     

     試験は2020年12月17日に実施。試験の結果、実現場でも1打撃ごとの貫入量とリバウンド量は問題なく計測することができた。計測時のパソコン画面には、打撃1打ごとの貫入量とリバウンド量の波形、深度と貫入量・リバウンド量、貫入量とリバウンド量の関係、深度25cmごとの打撃回数の関係をリアルタイムで表示させるようになっているが、確実にリアルタイムで表示できることを確認できた。また、施工後に帳票として提出することを考えている「打ち止め時の杭貫入量測定記録」「打ち止め管理図」「打撃回数図」は、問題なく作図できることも確認した。

     

     無線での通信は、受信用アンテナを詰所の外に設置すると受信でき、通信距離は172mだった。

     

     全基連は、打撃工法のIT施工管理装置(支持層・打ち止め管理装置)として、サンプリングモアレカメラによって1打撃ごとの貫入量とリバウンド量を連続的に計測するシステムを開発している。このシステムによる計測方法は、杭から数十m離れた位置に設置したサンプリングモアレカメラで杭表面に取り付けた格子シートに焦点を合わせ、格子シートの変位を打撃による杭の変位として計測する手法だ。このIT施工管理装置の動作は、実験的には確認済みだった。

     

     今後の課題としては、格子シートの杭表面への取り付け方法がポイントとなるほか、無線は指向性が強いので、指向性アンテナと無指向性アンテナの組み合わせと通信周波数も考慮して、現場条件により慎重に検討して選ぶ必要があることを確認した。

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    掲載日: 2021年1月20日 | presented by 建設通信新聞

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