建設技術者向けNEWS
建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!
-
インフラ・データプラットフォーム構想/情報集約し維持管理を効率化/国交省・未来投資会議で提起
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>高度成長期に集中的にインフラを整備したわが国にとって、保有するインフラに対する戦略的な維持管理は欠かすことができない。蓄積したインフラ群が一気に老朽化していくことになるからだ。今後、整備や長期的な維持管理に要するトータルコストを縮減する長寿命化の推進や新技術の活用は一層、その重要性を増していくことになる。
国土交通省は、ICTの活用によるインフラの生産性や機能の向上をテーマとした、2日の未来投資会議・構造改革徹底推進会合「地域経済・インフラ」に社会資本の老朽化の現状や、点検・診断・措置・記録というメンテナンスサイクルの構築に向けたこれまでの取り組みを提示した。
老朽化の現状ということで言えば、建設から50年以上が経過した橋梁やトンネルなどの、いわゆる老朽化インフラの割合は今後10-15年で加速度的に増大。特にメンテナンスサイクルを回すことで取得するデータをいかに効果的に活用するかといった視点は、これからのインフラ整備・管理にかかすことができない。
取り組みの1つとなるのが、3次元モデルを活用した効率的な維持管理を加速させる「インフラ・データプラットフォーム」構想だ。
インフラの基本情報や、点検・診断あるいは補修などの記録情報だけでなく、地形・地盤情報や設計・施工データなど、あらゆるインフラ情報を「共通中間データ(CMD=コモン・モデリング・データ)」として集約。格納したインフラ情報に、劣化予測を組み合わせることで、アセットマネジメントに応用することもできる。
AI(人工知能)による解析を組み合わせれば、点検・診断の効率化や防災・減災シミュレーションにも役立つ。
インフラ・データプラットフォームは、インフラの基本情報や維持管理に関する情報(施設分野ごとのデータベース)を横断的に集約した「社会資本情報プラットフォーム」(17年3月から運用を開始)や、地盤情報データベースといったインフラ情報を集約・共有することができるデータベースの総称。
調査・設計から施工、維持管理・更新に至るまで、建設生産・管理システム全体で積極的な3次元データ化が推し進められる中で、蓄積したデータを効果的かつ効率的に活用するための、こうした環境整備が、i-Constructionの“深化”を促すことになる。
残り50%掲載日: 2018年3月6日 | presented by 建設通信新聞