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  • 外壁タイル/打診音を自動判定/村本建設 2021年度中に現場投入

     村本建設は、建築物の外壁に使われている仕上げタイルの劣化調査を効率的に実施できる「打診診断装置」の開発を進めている。壁面上を縦横方向に自在に移動でき、ソフトウェアで打診音を自動判定する仕組みを採用する。現在導入している赤外線調査では対応できない建物に導入し、省人化と効率化を図る。打診する装置自体は、ほぼできており5月末までにソフトを開発する。2021年度中の現場投入を目指している。

     

     08年4月に施行された建築基準法施行規則の改正により、外壁の全面打診調査が義務化されたことなどを受け、同社では竣工時と竣工後2年経過後に、赤外線カメラによる外壁タイルの調査を実施している。

     

     しかし、立地条件や気象条件などの制約が多いため、足場を組むなどして作業員が直接判定する打診調査と併用しているのが現状だ。このため、赤外線調査を補完する新たなツールの開発を模索していた。

     

     壁面上で装置を自在に移動させるための機構はダブル技研(神奈川県座間市)と共同開発した。適用条件は、高さ30m、幅30mを想定し、地上に4台のウィンチ、建物上部に2台の滑車を設置して左右上下の四隅からのワイヤで装置を支える仕組みで、小型試作機により動作を検証した。

     

     タイル劣化の判定は、装置がタイルを叩き、発生する音の違いを聞き分け、浮きの有無を判定する。現在、診断装置開発では健全部と浮き部の違いを定量的に判定するためのソフトウェアの開発を進めている。

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    掲載日: 2021年2月9日 | presented by 建設通信新聞

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