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  • 大成建設 AIで設計業務支援/知見・ノウハウを技術DBに集約

     大成建設は、設計業務の効率化や品質の維持・向上などを目的にAI(人工知能)を活用した設計支援システム「AI設計部長」の構築に乗り出す。過去の設計業務で蓄積した知見・ノウハウなど、これまで属人化されていたデータを「設計技術データベース」として統合・集約することで、よりスピーディーに付加価値の高い設計提案を生み出すことが狙い。

     

     AIを使って設計担当者の業務を支援するAI設計部長構想は、過去の設計業務で蓄積した知見やノウハウを集約する設計技術データベースから、AIが必要となる情報や課題解決へのヒントを抽出して提示する仕組み。

     

     それぞれの設計案件で発生する初期段階の与件分析や敷地に関する法律・条例などの情報整理、過去の事例検証など、これまで多くの作業時間を割いていた定常業務を効率化できるメリットがある。

     

     担当者の働き方改革や生産性の向上だけでなく、データベース化によって、これまで属人化されていた知見やノウハウを共有。アウトプットとなる設計品質の向上を狙う。

     

     開発作業は3つのステップに分けて段階的に進めていく計画。2023年度をめどにAI設計部長で構築する設計技術データベースと、BIMを連携させた設計技術に関する統合データベース「統合型AI活用ツール」の構築を目指す。

     

     建築設計、構造設計、設備設計の各分野ごとのパイロット運用を進めながら、設計業務にAI技術を取り込むステップ1で、建築設計での基本設計・実施設計完了前の図面チェック機能(過去の図面品質に関する指摘内容をAIで解析)などを構築。AIが担当者に的確な指摘や注意点を提示するAI設計部長の“原型”をつくり出す。

     

     レベル2として、企画から基本設計、実施設計、設計監理などの各段階で取り組むべき優先課題への対応をサポートする「レコメンドツール」としての運用を開始。課題や状況に応じて、AIが適切なタイミングで有効かつ的確な対処法を提示する仕組みへと進化させる方針だ。

     

     最終段階となるステップ3(23年度)で、過去の知見やノウハウを集約した設計技術データベースにBIMを組み込んでいく。BIMと連携させた設計技術に関する統合データベースを構築することで、設計業務の最適化を図るなど、よりスピーディーに付加価値の高い設計提案を生み出せる環境を築く。

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    掲載日: 2021年3月12日 | presented by 建設通信新聞

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