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国内外で試験拡大/国交省・JAC「特定技能外国人」
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【新型コロナ念頭に遠隔体制を確立】
国土交通省は、在留資格「特定技能」に基づく外国人材の受け入れ増加に向け、2021年度に国内と海外での技能評価試験を拡大する。20年度に国内外で進めてきた5職種の試験実績をベースに、他職種でも国内または海外で試験を実施する。建設技能人材機構(JAC)では新型コロナウイルス感染症を念頭に、情報通信システム戦略を策定し、教育訓練・評価試験の遠隔実施など必要な体制を確立する。
特定技能に関する国内試験は、国内試験の受験を認めていなかった短期滞在者や技能実習生の受験を可能とする緩和措置が20年度から講じられたことを受け、建設分野でも実施することを決めた。折しも、新型コロナの影響により、フィリピンでの試験が延期になるなどしたことから、技能実習のない職種を中心に国内試験に乗り出した。
20年度に日本国内で実施した特定技能の技能評価試験は、8月の鉄筋継手、9月の土工、12月のトンネル推進工と電気通信の4職種。合格者数は鉄筋継手が32人(合格率97%)、土工が28人(64%)、トンネル推進工が19人(56%)、電気通信が21人(44%)の計100人だった。
21年度も国内試験を積極的に実施する方針で、6月ごろから複数職種で開催する計画だ。20年度の4職種以外では、20年2月に職種として追加指定された吹付ウレタン断熱や海洋土木工などで試験に向けた検討が進んでいる。
20年度の海外試験は9、10の両日にフィリピンで電気通信を実施し、23日にはベトナムで鉄筋施工を予定している。21年度はベトナムで対象職種を拡大する。鉄筋施工を含めた▽型枠施工▽左官▽コンクリート圧送▽トンネル推進工▽建設機械施工▽土工▽屋根ふき▽鉄筋継手▽内装仕上--計10職種で現地での教育訓練と評価試験の開催を目指す。
21年度の試験を予定しているフィリピン、ベトナム両国に加え、インドネシアとの調整やタイ、カンボジアでの実現可能性調査なども進める。
残り50%掲載日: 2021年3月15日 | presented by 建設通信新聞