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床下空間で“共鳴”抑制/大成建設 低コストで効果発揮/重量床衝撃音低減
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大成建設は、集合住宅などの床仕上げ材に使われる乾式二重床での重量床衝撃音を低減できる技術「T-Silent Plus」を開発した。床下空間に音の共鳴を抑制するグラスウールを十字に敷設するだけという施工性の高さが特長となる。集合住宅やホテル、スタジオなど重量床衝撃音の低減や遮音などの対策が要求される建物への積極的な提案・活用を狙う。
床下空間での音の共鳴が衝撃音を増幅させている点に着目した。床下空間に空気の振動を抑制するグラスウールを十字に敷設することで、床仕上げの高さを変えることなく、低コストで重量床衝撃音を低減できる。
居室の規模に応じて、最小限のグラスウールを敷設する“簡単施工”であることから、専門的な施工技術が不要。対策に要するコストアップもほとんど生じないため、新築・改修の設計、施工いずれの段階でも柔軟に適用できるというメリットもある。
子どもの飛び跳ねなどで発生する重量床衝撃音の増幅は、これまで部材が振動することによる共振が原因と考えられてきたことから、板材を重量化することで揺れを低減する対策がとられてきたが、そうした対策を施しても63ヘルツ帯域の音は十分に低減できないという課題があった。
同社は、詳細な実験や数値計算によって部材の振動だけでなく、床下空間の音の共鳴が衝撃音を増幅させていることを究明。衝撃音を増幅させる空気の振動を抑制する新たな技術を開発した。
一般的な集合住宅の居室(一辺が3-4m程度)に適用する場合、床下空間の高さに合わせてカットしたグラスウールを十字に敷設するだけという手軽さだ。板材を重量化する従来の対策だと、厚みによって床仕上げの高さが上がるケースもあるが、床下空間に設置するため、床仕上げの高さが変わることもない。
従来の対策との併用や二重天井への適用が可能である一方、対策に必要なコストアップがほとんど生じないため、新築・改修など幅広い活用が期待される。
残り50%掲載日: 2021年3月22日 | presented by 建設通信新聞