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西松建設、群馬大院/酸素量センサーを実証/低酸素水域で連続計測
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>西松建設は、群馬大学大学院と共同開発した微生物燃料電池(MFC)式溶存酸素(DO)計測バイオセンサー(DOバイオセンサー)を実証実験した。群馬県内のかんがい用ため池に設置・運用した結果、実際のDO濃度に近い精度で計測できることを確認した。これにより、酸素が少ない水域などでの水質の連続計測が容易になる。
内湾・湖沼やダム貯水池の一部水域では、極端に酸素が少なくなり、水生生物の生育や水利用に障害が生じるため、水質の適切な評価と、地域住民へのわかりやすい指標の提示が求められる。酸素が少ない水底付近でも水生生物が生存できる場を保全・再生するため、「水質汚濁に係る環境基準についての一部を改正する件の施行」で底層DOの水域類型・基準値が設定された。このため、底層DOの常時監視・計測のニーズが高まるとみられている。
MFC式DOバイオセンサーは、微生物燃料電池を応用して長期間にわたってメンテナンスフリーで連続計測が可能になる。実証実験では、2020年7月から11月までかんがい用ため池内にセンサーの試作機を設置。センサーで計測した値が光学式DO計による測定値に近い値を示した。長期間の連続計測が難しい公的な計測を補完する技術の確立にめどがついた。
今後、さらなる計測精度の向上を進めるとともにLPWA(広域無線通信システム)と連携した無人遠隔監視型環境モニタリング技術の活用も見据えた開発を続ける。
残り50%掲載日: 2021年3月31日 | presented by 建設通信新聞