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溶接ロボ/実適用20件に拡大/鹿島 施工法も進化
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>鹿島の現場溶接ロボットの実工事での適用が20件に上っている。ロボット施工にあわせた新たな工法も誕生して、首都圏の施工現場に適用している。
同社では、2016年にグループの鹿島クレスに溶接事業部を立ち上げ、ロボットオペレーターや溶接管理者の育成、技能者の直用を始めるなど、グループ全体で溶接ロボットの開発・運用体制を整備してきた。
実現場への初適用となった名古屋伏見Kスクエア建設工事では、梁端下フランジ部の上向溶接工法を適用した。ただ、通常の溶接工法より耐風性能がわずかに劣る溶接材料で、作業時には上階の床にデッキプレートを敷いただけの状態だったため風雨の影響を受けていた。そこで、作業時の上階の床を先行打設した上で、風に強い溶接ワイヤとガスを採用して品質面を強化。都内で施工中のオフィスビルにおける梁下フランジ部891カ所に適用した結果、溶接効率が15%向上したほか、汎用材料の使用や溶接パス数の低減でコストも約50%低減できた。
コラム柱の接合部では、横向きで全周溶接可能なロボットを使い、溶接オペレーター1人によるロボット2台運用体制を標準としてきた。柱の角部4カ所を先行溶接した後に柱の仮固定材を切断して直線部4カ所を溶接する作業手順も、角部と直線部を組み合わせた2組の対角部を先行溶接した後、仮固定材切断後に残る2組の対角部を溶接する手順に変更した。首都圏で施工中のオフィスビルのコラム柱29カ所に適用した結果、1日当たりの溶接歩掛かりが従来工法より約60%向上し、不良個所が約30%低減できた。
残り50%掲載日: 2021年3月31日 | presented by 建設通信新聞