建設技術者向けNEWS
建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!
-
JFEエンジ/プラントを統合監視/AI・ビッグデータで操業支援
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>JFEエンジニアリングは、横浜市の横浜本社に各種プラントを統合的に監視する「グローバルリモートセンター(GRC)」を開設し、16日から運用を始めた。これまで分散していた遠隔監視サービスを集約し、AI(人工知能)やビッグデータを活用してプラントの最適な操業を支援する。今後は監視対象プラントを拡大する予定で、現在の58施設から2020年度には100施設を目指す。
同社では14年に横浜本社内に「リモートサービスセンター」を開設し、廃棄物発電プラントの運転監視や創業支援を実施していた。一方、バイオマス発電プラント、太陽光発電設備、水処理プラントなどは各施設ごとに個別にリモート接続し、操業支援や遠隔保守サービスを提供していた。
GRCは、そうした個別の各種遠隔監視サービスを1つの拠点に集約した。国内外の遠隔操業・保守の統括拠点として24時間体制でプラントを監視し、熟練オペレーターやAIによる遠隔監視と操業支援で運転を最適化するとともに、トラブルの発生を防ぎ、安定運転と運転コストの削減を実現する。
AIによる支援では、炉内の燃焼状態の映像をリアルタイムに解析し、改善が必要となる場合に警報を通知するほか、オペレーターの質問に音声で会話する対話型支援などがある。AI・ビッグデータ集約のプラットフォーム拠点として、プラントのあらゆる運転データをサーバーに蓄積し、最適操業や設備診断、自動運転などのソリューションを提供する。
また、フィリピンのJFEテクノマニラには、GRCの分室を設置。海外プラントのトラブル発生時に迅速な復旧を支援する。そのほか子会社のアーバンエナジーとも連携し、需要の多い日中に発電量を増やすなど電力需給を調整し、プラント操業を最適化する。
サイバーセキュリティー対策として国際標準を基にしたCSMS認証を取得した。幡多輝彦取締役専務執行役員技術本部長プラント建設本部管掌は「GRCの操業支援により、プラントの操業安定性の向上や、運転における問題の解決につながる」と述べた。
現在の監視対象プラントは58施設だが、今後拡大する予定で、18年度内に70施設、20年度に100施設を目指す。あわせて、クレーンを始めとする産業機械やパイプラインなど監視対象の拡充も進める。
残り50%掲載日: 2018年3月19日 | presented by 建設通信新聞