当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 地上移動体搭載型LS/出来形管理を効率化/計測・解析時間7割減少/鹿島道路

     鹿島道路は、舗装工事の出来形管理を効率化する地上移動体搭載型レーザースキャナー(LS)を開発した。キャスターを備えたLSを作業員が押し歩き、トータルステーション(TS)で追尾しながら点群データを取得する。LSの据え替え回数を削減でき、計測と解析の迅速化を実現する。実現場で導入した結果、地上型LSと同等の精度を確保しながら、計測と解析の時間を3割まで削減した。 LSによる出来形管理は、三脚の足元の点群データを取得できないため、何度もLSを据え替えてデータを補完する必要があり手間が掛かっていた。また取得した点群データの結合にも時間を要し、施工完了の翌日に検査が受けられず、次工程までのロスが大きかった。

     

     地上移動体搭載型LSは、傾きや加速度など姿勢データを取得するIMU(慣性計測装置)、プリズムを備えた。作業員が装置を押し歩き、TSでLSの位置を計測しながらLSで横断方向に点群データを取得。LSの軌跡データと点群データを組み合わせて解析する。

     

     国土交通省徳島河川国道事務所発注でICT舗装(施工者希望II型)対象工事の「2017年度州津舗装工事」で初採用した。約500m(約4200㎡)の計測で、地上型LSは13回の据え替えが必要だったが、地上移動体搭載型LSはTSの据え替えが3回で済んだ。

     

     その結果、地上型LSと比べ、地上搭載型LSでは計測時間を3割の2時間に抑えた。組み合わせる点群データ数を削減でき、解析時間も3割の2.7時間に短縮した。

     

     地上型LSでは準備から計測、解析に2日間を要し、3日目に検査を実施していたが、地上移動体搭載型LSは準備から検査まで1日で完了した。計測精度も地上型LSと同水準を確保した。今後は点群データの解析作業の改善に取り組み、出来形管理のさらなる効率化を進める。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2018年3月23日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事