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  • TOFカメラ使い切羽監視/佐藤工業とバイオネット研/実用化へ現場実験

     佐藤工業は、バイオネット研究所(東京都立川市)と共同で、3次元座標(点群)データを取得できるTOFカメラを使ったトンネル切羽変状監視システムを開発した。変化量を把握し、異常境界値を超えた場合に警報を発信する仕組み。現在は定置式システムだが、今後はドリルジャンボなどの掘削機械に搭載した運用も検討し、より実用的なシステムとして確立する。

     

     TOFカメラは近赤外線パルスを対象物に照射してカメラに戻ってくるまでの時間を計測し、距離に換算することで対象物の点群を取得する。通常のカメラで撮影するように広範囲のデータが取得可能。光が必要なく、暗いトンネル坑内にも有効であり、撮影と同時にモデリングを行うため、リアルタイムに広範囲の連続計測が実現できる。

     

     開発したシステムは、TOFカメラ、制御パソコン、警報LEDで構成。運搬も容易で、外部電源だけでなく、バッテリー使用も可能だ。軸方向座標データを任意の時間間隔で積算処理し、得られた測定値の変化量を監視する。変化量が指定された範囲を超えた場合には警報を発信する。

     

     監視範囲は最大で3領域まで設定が可能となり、それぞれの領域で異常境界値が設定できる。部分的な監視ができるため、人や機械による誤作動を防いだ監視が可能という。3色3段式のLED警報灯とリンクしており、指定した領域の色と警報の色が付合するようになっている。

     

     同社は、実際のトンネル現場での実証実験や作業員との意見交換を進め、実用化を目指す。

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    掲載日: 2018年3月27日 | presented by 建設通信新聞

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