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「働き方改革」「技術革新」へ/新発想に期待相次ぐ/建設産業界各社で入社式
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>建設産業界の将来を担う新入社員の入社式が2日、企業各社で開かれた。式典で壇上に立ったトップからは「働き方改革」を背景に、働く姿勢を問うメッセージとともに、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった「技術革新」の進展で建設生産のあり方が大きく変わる可能性を秘めている部分に焦点を当てたメッセージも目立ち、新入社員の新たな発想に期待をかけた。 =関連2、3、4面 鹿島の押味至一社長は、AI・ロボット・自動化技術などの適用が進めば建設産業を取り巻く環境が大きく変化することを指摘し、「1日も早く専門知識を身につけ、活躍できるプロフェッショナルを目指してほしい」と力を込めた。
清水建設の井上和幸社長も仕事をする上で「基本を大切にして研さんを積み、一流を目指す」ことを訴え、顧客の期待を超えるような「新たな価値の提供」を求めた。竹中工務店の宮下正裕社長は仕事への自覚を重要視し、それぞれの職域の中で「例え小さな仕事であっても一つひとつの仕事に全力を注ぎ、ナンバーワンの仕事をしてほしい」と呼び掛けた。
今春の入社式では、より高度な専門性が問われる時代の到来を意識したメッセージが多く、次代を担う新入社員の新たな発想への期待を言葉に託した。日建設計の亀井忠夫社長は「いままでにないプロフェッショナルファームとして飛躍する」ことを打ち出し、安井建築設計事務所の佐野吉彦社長は「常に時代の波頭に立つために、プロとして自らを磨き続ける」ことを訴えた。大日本コンサルタントの新井伸博社長は「変わるのは仕事のプロセスであって、本質は変わらない」と説いた。
現場の週休2日実現に向け、社を挙げて働き方改革に乗り出す中、「先を読む」ことの重要性を語った大林組の蓮輪賢治社長は仕事の進め方の見直しや無駄な業務をなくす働き方の取り組みを「時間活用術」や「ストレス予防法」と説明。大成建設の村田誉之社長は「旧態依然とした働き方では何も変えられない。新しい視点をもち、臆することなく自分の意見を発してほしい」と焦点を絞った。
働き方改革については長大の永冶泰司社長が「常に改革、改良の意識を持たなければ働き方改革と技術力をつけることは両立しない」とし、日比谷総合設備の西村善治社長は多様な働き方を見据え「自分の仕事に誇りを持ち、自立的に意義をみつけて働くことが大切」とした。
「信頼関係」の形成を訴えるトップも目立った。パシフィックコンサルタンツの高木茂知社長は失敗を恐れず自分の知恵と力を尽くして「相手にぶつかるところから始まる」と強調、日本設計の千鳥義典社長は「何事にも責任感を持って誠実に取り組めば信頼が生まれる」とした。
残り50%掲載日: 2018年4月3日 | presented by 建設通信新聞